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コニサーズクラブ(09/6/28)テーマ「グレンリベット」

グレンリベット(090524)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2009.6.28 スタンドバーにて

 今月のお題は、「グレンリベット」である。

 メジャーな蒸留所として例会でも何度か出されている、もちろんボトラーズものも多種多様にでまわっている。

 名の通りがメジャーなら、味わいもメジャーの名に恥じない。会でサーブされたモルトは、そんな印象持つモルトが多く、好印象の蒸留所である。

 ところが今回の5本、結論からいえばきわめて中庸、良くも悪くも無しである。メンバーからもそれに近い言葉が出ていた。30年オーバーを含む長熟ものを揃えただけに、スタンドバーマスターの落胆も大きかったといえよう。

さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] ダンカンテイラー ロナック グレンリベット 1968-2006 37年 41.7% ***

(香り) トップノートはスィート。甘い香りとミントの爽やかさが印象的。その後すばらしくエレガントな酸味が出現する。

(味)  まずフルーティーが口に広がる、控えめだが素晴らしい熟成感を感じられるようになる。実に柔らかい飲み口だ。フィニッシュはウッディ。

*** [No.2] ムーンインポート グレンリベット 1985-2008 51.2% ***

(香り) 麦由来の香ばしい香りが心地よい、若さとは違うモルティーな印象。やや酸化した香り。木の香りも素晴らしく、奥にはフルーツがたくさん見える。

(味)  アルコール感が強く、ドライである。味の数は多い方ではない。

*** [No.3] キングスバリー グレンリベット ホッグスヘッド 29年 52.6% ***

(香り) まったりと甘い香り、注意深く香ってみると蜜の香りのようだ。いがいがするのは軽いピート香か。酸味もありまったり感とバランスしている。
 しだいに熟成香が現れ、短い熟成では無いことがわかる。

(味)  ドライではあるが、加水すればフルーティー。軽くウッディーで飲み手をリラックスさせてくれる。

*** [No.4] シグナトリー シグナトリー グレンリベット リフィルホッグスヘッド cask no.4310 239/384 1991-2007 28年 57.5% ***

(香り) まずヌカ臭い印象だ、雑味も感じられる。しだいに酸味とともにエレガントなフルーツ香が開いてくる。

(味)  アルコール焼けしたあじわい。ドライで単調。

*** [No.5] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.2.68 1975-2006 30年 57.5% ***

(香り) 心地よい酸味が香るがアルコール感も強い。ミントの爽やかな香りも立つが、反面ややヌカくさいところも。
 しだいにエレガントに変身してくる。軽くピートが香り、奥にはレモンも感じられる

(味)  香ばしく旨みが強い。口に含むと熟成感が素晴らしく、じっくりと向き合いたいモルトである。ややアルコール感が感じられる。

参考までに2006年12月のSMWS試飲会でのテイスティングノートを記しておく。(こちらはブラインドテイスティングでは無い)

(香り) 最初はライトと感じるが、しだいに深みと熟成が花開いてくる。フルーティーでエステリー。ただしリベットのイメージより華やかさが少ない。

(味)  味はきわめてフルーティー。酸味とかすかなピート。うまみ成分が多く、味わい深い。


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