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コニサーズクラブ(08/11/23)テーマ「ベンリネス」

ベンリネス(081123)山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2008.11.23 スタンドバーにて

 ベンリネス蒸留所はスペイサイドのはずれに位置するが、あまり知られていない蒸留所であろう。巷に出回っているモルトも、ディアジオの「花と動物シリーズ」「レアモルト」と、あとは数えるくらいしかない。

 そんな、ベンリネスであるが実力が高いことは、知る人ぞ知るところである。今回も数少ないモルトが5本集められたわけであるが、改めてその実力を確認できた次第である。

 さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] SMWS(スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ)No.36.14 1970-1998 28年 48.8% ***

(香り) エステリーで非常にエレガント。軽いピートをともなう、酸味もほどよくバランスしている。雑味がいっさい無い、爽やかで艶やか。

(味)  フルーティー、フルーティー。しかしそれだけではない、しだいにふくよかになり、ウッディーな含み香が広がってくる。熟成由来のにがみ、しぶみがアクセント。

*** [No.2] SMWS(スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ)No.36.34 1970-2006 52.7% ***

(香り) エステリー、たいへん深々とした香り。奥には花のような香りがあり、酸味もほどよい。軽いピート香。しばらくするとバニラ香も感じられようになる。次々に出てくる香りに興味はつきない。

(味)  エステリーでフルーティー。味わいは深く、広く、味の数も非常に多い。素晴らしい苦味と旨み。秀逸なモルトである。

*** [No.3] HARRIS ベンリネス cask no.7014 256/320 13年 55% ***

(香り) 潮っぽい香りが特徴的。麦芽風味あるいは、若さを感じる。軽いピート香、わずかにタクアンの香り。しだいに甘さが出てくる。

(味)  やはり麦芽風味、単調な甘み。熟成が足りない。

*** [No.4] ザ・ボトラーズ ベンリネス 1980-1999 cask no.3405 58.5% ***

(香り) フルーティーかつエステリー。たいへん上品な印象。酸味と軽いピート。しだいにバニラの甘い香りが広がる。

(味)  アルコール感が強い。フルーティーでウッディー。木の香りが印象的だが、押し出しの強いものではなく、あくまでもさり気ないものである。しばらく飲んでいると甘さが出てきてたいへん心地よい。

*** [No.5] マキロップチョイス ベンリネス 1985-1999 cask no.1214 61.5% ***

(香り) まずヌカあるいはタクアンの香りである。シェリー樽の個性、しばらくするとまったりからエステリーに変化してくる。

(味)  トースティーで香ばしい。アルコール感が強く、ピリピリする。湿気っぽさと臭みを感じる。加水でフルーツが出現する。


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