山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2008.9.28 スタンドバーにて
モートラックの立地するダフタウンは、スペイサイドのなかではやや東に位置するが、スペイサイドの個性たるスムーズでありフルーティで華やかな蒸留所が数多く存在する。
ダフタウンのなかでもグレンフィディック(バルベニー)と並んでメジャーな存在といえる。そのなかでも、シェリー樽を好んで使う蒸留所がモートラックであろう。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1] ジェームスマッカーサー カスクストレングスコレクション モートラック 1982-2002 cask no.4174 55.2% ***
(香り) トップノートはやさしい香り。まろやかなフルーツ香で、じつに上品でエステリー。しだいに甘い香りが立ってくる。奥には軽いピート香がある。
(味) 味もじつにやさしい。いくらでもフルーツが現れる、繊細でほのかな甘みのコンビネーション。フィニシュは静かに、そして長い。
*** [No.2] キングスバリー ケルティック モートラック シェリー 216/604 1989 56.7% ***
(香り) トップノートはややひねた香り。しだいにヌカやタクアンの香り、やや酸化した香りも。シェリー樽の悪い面が出ているが、グラスを回していれば、ほどなくエステリーな面が前に出てくる。
(味) トースティーで香ばしく、シェリー樽の個性。うまみがほどよく感じられる、フィニッシュは湿気た香りが残る。
*** [No.3] ロイヤル・マイル・ウイスキー モートラック 1/324 1993-2006 57.8% ***
(香り) ひねた香りとタクアンの個性、シェリー樽の個性。しだいに酸味を感じるようになり、炭酸飲料を思わせるような香りが出てくる。注意深くすれば梅の香りも感じられる。
(味) 酸味が心地よく、旨み成分が多く味わい深い。フィニッシュがやや湿気ているのが残念だ。
*** [No.4] ザ・クロスヒル モートラック 1988-2006 59.2% ***
(香り) わずかにヌカの香り。しばらくすればヌカの香りは消えていき、フレッシュな酸味を伴いフルーティーに変化する。さらにキャラメルの香りが現れ、しだいにそれは深くなる。
(味) シェリー樽の個性、トースティー。シェリーの個性は非常に上品で嫌味は無い。ただしフィニッシュはやや湿気て残る。
*** [No.5] ゴードン&マクファイル モートラック リフィルホッグスヘッド 89/267 1989 16年 59.5% ***
(香り) 程よい酸味があり非常にエレガント。フルーティーでエステリー、ほのかに木の香りがアクセントである。バランスよく香りが現れ、嫌味がまったく無く良く出来たモルトであ。
(味) フルーティーで軽く酸味が乗っており、たいへん飲みやすい。軽いピートが香り、ここちよく飲んでいられる。
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#Tasting Note