山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2008.2.24 スタンドバーにて
今月のお題は、「オルトモア」である。
何から書き出していいものやら、話題、逸話、オルトモアに関して頭の中にインプットされている情報は少ない、そんな蒸留所ではないだろうか。
とうぜん、ハウススタイルなど出来上がっていようもない、あえていえばキース地区の蒸留所であるので、「リンゴ、青なしの香り」であろうか。
そんなことなので、蒸留所の名前があがろうはずがない。それにしてもまたレアな5本が揃ったものである。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1] ジャックウイスパーズ オルトモア cask no.1466 1994-2004 20年 53.6% ***
(香り) トップノートは軽いフルーツの香りといがいが。北ハイランドモルトの個性。わずかにレモンの香り。しだいにヌカの香りとピート香が感じられるようになる。ただしミントの香りもありフレッシュではある。
(味) フルーティーであるが、ややドライ。味の数は少ない。
*** [No.2] スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS) No.73.15 17年 56.6% ***
(香り) ヌカの香りが強く、ピートも感じられる。奥にはサイダーの風味が感じられ重くならない。
しだいにキャラメル香が強くなり、バランスするようにミントもあらわれる。
(味) 香ばしくトースティー。甘みは強いが酸味がバランスする。わずかにシェリー樽の個性。
*** [No.3] ウイスキー・エクスチェンジ オルトモア バーボンカスク cask no.2972 1992-2006 13年 57.6% ***
(香り) トップノートはエレガント、非常に綺麗な香りである。その後軽いピートが感じられる。
ミディアムボディ。しだいにミントの香りとバニラ香が出てくる。
(味) かび臭い含み香。やはり軽いピートが感じられる。ドライで砂糖水の味わい。
*** [No.4] マキロップチョイス オルトモア 1985-1999 64.2% ***
(香り) ヌカとピートの香り。しかしなぜかエレガントでもある。酸味とセメダインの香りのせいであろうか。エステリーな熟成香が感じられる。しだいにバニラ香が強くなる。
(味) ウッディな熟成香が心地よい。酸味もほどよくあるので重くなったりしない。
*** [No.5] ジェームス・マッカーサー オルトモア 1989-2003 60.5% ***
(香り) ヌカの香りを発端にまったりとした香り。奥にはエレガントな香りも。ワインの酸味を思わせる香り。しだいにエステリー。
(味) ヌカの含み香。ほどよい熟成感が感じられる。湿気っぽさと甘み。硬質な味わいではあるが、シェリー樽の個性も感じられる。
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