MENU

宮城峡原酒 2010年秋

この前の土曜日は,宮城狭蒸留所へと.金曜日が東京出張だったのですが,その帰りに仙台へと.
仙台で moruco と合流して,蒸留所へと向かいました.

宮城峡に来るのは今回で3回目. 前回の訪問は2006年で,その時の様子はコレです.もう,蒸留所の見学は省略して,原酒のティスティングを♪

今回の原酒の我々の感想は下記でした.
まずは,年代別原酒から.

宮城峡 原酒 5年 樽番号 54117 
香りは,幾分未熟香がきになる感じ.飲んでみると,かすかな苦味があって,加水して時間を置くと少し若い林檎様のものも感じられます.ソーダで伸ばすと甘さがでるかも思わせる感じです.

宮城峡 原酒 10年 樽番号 500ml 66101 180ml 113270
(試飲は500mlの66101の方)
香りには軽いバニラ様.好みですね.ティスティングはエステルとバニラ,煮た林檎,全体的にしっかりした味わい

宮城峡 原酒 15年 樽番号 116884
香りはバニラとラムネ.ティスティングは,スパイス,ラムネ,後味は少し溶剤のような感じ.悪い感じではないです.
 

宮城峡 原酒 20年 樽番号 107450
香りは濃厚なダークフルーツとか紹興酒を感じます.ティスティングは甘みが特徴的.但し,後味に強い硝煙があって,少し私は苦手でした.
濃厚なシェリー香が好きな方ならこの樽番の20年は美味しいと感じるのではないかと思います.ブレンダーなどが好きではないかと思うような味でした.
 

宮城峡 原酒 25年 樽番号 70767
香りは燻製香ですね.ティスティングはスパイス,燻製ソーセージ,ウッディ,それに甘みです.
 

つづいて,タイプ別原酒.こちらは全て12年もの.余市はタイプ別原酒がシングルモルトになってますが,宮城狭はシングルカフェグレンであるウッディ&メロウ以外はシングルカスクのままでした.

ソフト&ドライ 樽番号500ml 18880 180ml 18549
 試飲したのは,500ml の方.
香りは爽やかな感じで,お風呂あがりの香りのよう.ティスティングはソフトでもなくドライでもなく.良くもなく悪くもなく,無理にたとえるなら,ローランドにある普通のモルトの味.
余談ながら,このタイプ別原酒は,ソフト&ドライ から モルティ&ソフト へと名称変更するようです.そちらの方がより分かりやすいからとのこと.180ml の方は,すでにモルティ&ソフトという名前になってました.
 

フルーティ&リッチ 樽番号 50769
香りはかすかなレモン.ティスティングは砂糖菓子と,かすかな柑橘を感じました.
 

シェリー&スイート 樽番号 500ml 110012 180ml 118711
ティスティングは 500ml の方.
香りは樽とか醤油.ティスティングは焦がしたキャラメルのあと硝煙がひろがります.
 

ウッディ&メロウ(シングルカフェグレーン)
香りはグレンらしい華やかさですね.ティスティングば綿菓子とか子供の頃に食べたの甘みの強いお菓子の感じです.俗に言う「いいグレン」といわれる味わいなんだと思います.甘みが強いですね.


私の好みは,原酒10年,原酒15年,フルーティ&リッチの順だったのですが,moruco の評価は,原酒10年,原酒5年,フルーティ&リッチの順でした.5年前くらいに,青りんご様の香りを絶賛した宮城峡5年がその後5年の熟成をして10年モノになったと思わせるような味わいを今回の原酒10年に感じました.
一方で,今回の5年にはイキイキした感じは受けるものの,青りんごの感じが全面的に出てくるものではなかったです.但し,時間を置くと少し青林檎が出てきたので判断が難しいです。
 というわけで,私は10年を,moruco は期待を込めて 5 年を買って帰ることになりました.

さて,この夜は作並温泉に宿泊したのですが,流石に昼にこれだけの試飲をした影響で,夕食後には起きてることが出来ず,そのまま寝てしまいました(笑)

#蒸留所見学

この記事を書いた人