週末の白州一泊旅行から帰ってきました.今回の旅の目的だった,とあるバー主催のオーナーズカスクのティスティングについて,報告します.テイスティングは2日にわたって行いました.
土曜日の朝に大阪を出発して,白州蒸溜所に着いたのが14時少し前.工場見学や,白州の原酒セミナーの後,オーナーズカスク用のテイスティングルームへと移動して,テイスティング開始.
用意されていたのは全てホワイトオークのホグスヘッド樽のの3種類.アルコール度数や熟成年度および価格については,それを知ることによる先入観を避けるというマスターの考えにより,それらの情報は開示されずにテイスティングを行うことになりました.
一つ目はリンゴ様の香りがあって,すっきりとしていて飲みやすい.結構イイとは思ったモノの,少し物足りなさも,もう少し熟成感が欲しいと思いました.
二つ目のモノは,爽やかな感じの後にバニラ様の香りと,ドライな後味,サントリーから頂いたテイスティングノートには果実様との記載もありましたが,正直言ってそれを感じることは出来ないというかんじ.
三つ目は,一つ目に少し似ているモノのスパイス系の感じとオイリーさも感じるモノ.
いずれも,ストレートでの味わいだけでなく加水後の感じも試してます.加水してのびがいいのは一番目のモノ.残りの2つはすこしクセが出る感じはあるものの,やはり一番目のは少し物足りない感じが.
初日の印象では,私も moruco も2番目のものがどちらかというといいかなぁと言う感じ.
正直言って,傑出していいというのも無ければ,これは嫌というのもなくて,どれが選ばれたとしても,そのウイスキーに適した飲み方で愉しめるというふうに感じてました.
その夜は白州の工場長様も含めての宴会でしたが,マスターからの箝口令が徹底されていたようで,候補の樽に関する情報を得ることは出来ませんでした.その代わり,酔った勢いで別の嬉しい約束を取り付けたのですが(笑)
さて,翌日曜日は朝の10時頃に蒸溜所に着いて,再度のテイスティング.ここで,投票します.
前日いいと思った2番目のを中心に飲み比べを.2番目か3番目と思って,加水したモノだけでなく,氷を入れたモノも用意して頂いて比べることに.熟成感を含めた全体的な感じでは2番目が勝ると思ったものの,少し引っかかったのが後味の苦みのようなもの.前日もそれは気になっていたものです.
時間になって,私と moruco が出した結論は3番目ということでそれに票を入れました.
さて,昼食後に結果が発表されましたが,参加者の半数以上の方の支持を集めて今回の購入に決まったのは2番目の樽でした.
後になって,各樽についての説明がありましたが,1番と3番の樽は10年もので,購入が決まった2番目は1995年蒸溜の15年ものだったとのこと.
その後,一同で鏡板にサインをして帰路につきました.
この樽ですが,ボトリングは今年の年末頃の予定です.
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