先日の Whisky Festival Tokyo に参加した際に,一冊の書籍を買いました.
Misako Udo 氏著の The Scottish Whisky Distilleries です.
この本および Misako Udo 氏については,ずっと以前にモルト大好き様の記事で紹介されてますし,最近では,こちらのバーにもご来店とのことで,皆様ご存知かもしれませんね.
最初は,来日されていた Misako 氏に,この本を書くにあたっての取材の話や今後の改訂の計画,日本の蒸溜所に対する興味など,話をしていただけだったのですが,話し込んでるうちに買うことになってしまいました.サインもしていただきました.
この本,蒸溜所のデータがまとめられていて,結構いいです.稼働中の蒸溜所だけでなく閉鎖された蒸溜所についても現時点でわかってる限りのデータが掲載されています.
蒸溜釜の容量や数,発酵槽の材質といった一般的な書籍に載ってるような事項だけでなく,歴代オーナーの変遷や,使用している麦の品種,グリスト比率などのデータが載ってます.(蒸溜所によって,載ってたり載ってなかったりしてます.)モートラック蒸溜所の箇所では複雑な Hybrid triple distillatin system の蒸溜の流れのダイアグラム等も載せられてます.
蒸溜所について調べ物をする際には結構役に立ちそうな感じです.
ちなみに,タイトルの 'Scottish Whisky'ですが,この本の前書きによれば,Misako Udo 氏にとって 'Scoch' は単にブレンデッドウィスキーなので,意図して 'Scottish Whisky'という語を用いているとのことです.
余談ですが,今年のウィスキープロフェッショナル試験は Michel Jackson 氏の Malt Whisky companion からの出題でしたが,もしかしたら来年はこの本から出題されるかもしれないなんて思ったりします.
※当初掲載記事に不正確な記載(書籍の editionについて)がありましたので当該部を削除しました。 New edition と 2007 edition は同じものです.それに関しては,こちらの記事もご参照下さい.
#書籍