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MC08:秩父蒸溜所

遅ればせながら、WML!2010のマスタークラスのレポートです。


(株)ベンチャーウイスキー代表取締役の肥土伊知郎氏による
セミナー。司会進行から講義まで…一人でこなすスタンスが凄かった。

冒頭では羽生蒸溜所の由来から2004年の閉鎖までの話。
そして2006に軽井沢蒸溜所、2007年にベンリアック蒸溜所の
設備を借りてウイスキー作りを学び。イチローズモルトという
ブランドを生み出した経緯までを時折テイスティングを交えながら
…という進行で。出されたものはA~Fまで計6杯。

おもな原料は大麦麦芽
(オプティック、ティップル、プレマー、みょうぎ二条)
酵母、水

ここで“ティップル”という聞き慣れない品種名を耳にするが
最近使われたイングランド産の新種だそうです。
そしてその貴重なスピリッツの飲み比べ。出されたのは…

●A:ティップル100%
●B:ティップル88%、みょうぎ二条12%

63.5%のスピリッツ、伊知郎さんのお話では国産のみょうぎ二条を100%
使用したいが、マッシング後の濾過で皮が薄いため目詰まり起こしてしまう
という切実な事情があるらしい…今後比率を上げる努力をしたい。とのこと。

元来辛い酒なので、比率の違いというのは分かりづらいけど(^^;
Bのほうが若干まろやかさがあるというか…そんな感じらしい。

話は進んで…
(2回蒸溜の話とかコンデンサーの冷却温度がスピリッツに影響を与えるとか)
次は秩父ニューボーンの2種類。

●C:ダブルマチュアート(61%)
12ヶ月バーボンバレルで熟成後、さらに3ヶ月新樽に移して熟成。
●D:ヘビーピート 51.1ppm
3ヶ月熟成。

最後の二杯は大目玉…!これを頂けただけでも大収穫です(^^

●E:羽生 1991 レッドオーク
ホワイトオークに近い。
ちなみに今回のWML!記念ボトルもこれと同じヴィンテージでした。
デイヴ・ブルーム氏も期待の一本だったとか…。
●F:羽生 1985 ホグスヘッド
最も古い在庫。超熟感溢れる味わい、正直美味かった。

イチローズモルトの味の個性の秘密というか…核心に触れたMCでした。
レポート遅れに遅れたわりには端折った文章になり、申し訳ありませんm(__)m
(詳細を書いてしまうとかなり長文になってしまいそうなので…)

#ライブレポ

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