えべっさんの帰り道。遅筆なもので、まだこの日のネタです
せっかく、ここまで南下してきたので、天王寺のお店に新年のご挨拶。
お店に入り、挨拶もそこそこに、ギネス片手に相撲観戦。多分、日本一、相撲に詳しいバーテンダーお二人の解説付き。ちなみに、ちょうどこの日の次の日の取り組みが、魁皇vs.千代大海戦。往年のライバルと熱戦を繰り広げた挙句新記録をアシストして、それで満足して引退したら美しいのに、って言っていたら本当にその通りになりました まあ熱戦だったかどうかは微妙だったようですが。
相撲が落ち着き、モルトに。まずは、イチローズモルトカードシリーズ2。
以前、このお酒が、店の黒板で宣伝されていたのですが、その時の宣伝文句が、『デパ地下から鉄工所へ』
『それってどんな味ですか?』と尋ねたら、『天王寺の近鉄百貨店の地下でスイーツを味わってちょっと都会気分を味わったけど、自宅は東大阪の町工場で、家に帰ったら鉄工所の匂いがただよってくる』感じ、とのこと。何とも具体的かつローカルなシチュエーションです。
確かにトップノートは、フルーツ系の甘さを感じる華やかな印象ですが、フィニッシュは、マデイラのタンニンの味と、酸味と雑味が混じって鉄のような味が残ります。逆ツンデレ系の味わいです(最初にピーティーやスパイシーなどツンツンした香りで、フィニッシュでデレっと甘さが出てくるものを、ツンデレ系モルトと呼ばれるようです)。
二杯目はOMCのモートラック16年。
これのテーマは『道路工事の味』。なるほど、フィニッシュで残る雑味と粗味が、確かに、食べたことはないけど、アスファルトっぽい味がしている気がします。1、2杯目ともそれぞれ面白い一品ではあるけど、美味い、を求めてというより、怖いもの見たさというのか、ママのこのティスティングコメントの味を見つけてやろう、というテンションで選んでいます。酒のこういうお遊び、大好きですので
締めは、ネタ(笑)ではなく、しっかりとアイラ。ジョンミルロイのポートエレン25年。
シェリーカスクで25年寝かせてこの色?というようなきれいな黄金色。フィニッシュで使っただけかな。味もシェリーの香りやタンニンは感じられず、ピートの香りが最初から最後までしっかりと力強く、アイラの王道を感じさせる満足な一品で、朝からさんざばら食べ歩き飲み歩き神社歩いた一日を締めくくることができました。
#Bar訪問記