雪の舞う近畿北部で、季節はずれのタイトルをつけたブログを綴るkovayahnです
先日、とあるウイスキーのサンプルをテイスティングしながら、何の気なしにYouTubeを見ていて発見した映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=lBHJHoVNDEQ
わかる人にはわかると思いますが、伝説のロックバンドである『はっぴいえんど』のほとんど再結成です。
『はっぴいえんど』というのは、1969年に細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂という4人で結成されたバンドで、「日本語でロックをやる」という今ではあたりまえのようなことを初めて具現化したということで、1972年の解散から40年近く経った今でもあちこちでその功績が語り継がれています。
細野晴臣さんは言わずと知れたYMOで世界的成功を収め、その後も精力的に自らの音楽活動と並行して若手の発掘をされておられますし、大瀧詠一さんといえば、今の日本のJ-POPと言われるジャンルは全て彼の亜流であると言っても過言ではない人です。
松本隆さんは、松田聖子の総合プロデューサー的な立場をはじめ、作詞家としての第一人者です。
鈴木茂さんは一昨年残念なニュースで警察のご厄介になってしまいましたが、当代きってのギタリストです。
1972年末に解散、翌年に解散ライブを行った後、1985年に『All Together Now』というイベントで一日だけの再結成を果たしたのですが、その後は個々の活動がメインで接点はほとんどなさそうな感じでした。
大瀧詠一さんは1984年に発表したアルバム『EACH TIME』以降、音楽的袋小路に入り込んでしまったかのようにセミリタイヤ状態になってしまいました。
その大瀧さんを除く3人が、はっぴいえんどの曲を演奏しているのです!
2008年の映像?ということで2年余り前のもののようですが、これを見つけた瞬間、私は鳥肌が立ちました
鈴木茂さんがシャバにいるのは良いとして、細野さんがアコースティックギターを弾き、そして松本隆さんがドラムを叩いているのです!
細野さんのギターは何度か眼にしたことがありますが、松本さんのドラムの映像は初めて見ました。1985年の再結成時の写真は見たことがあったのですが、おそらく松本さんがスティックを握るのは、それ以来だったのではないでしょうか。
できれば大瀧さんも含めた4人の姿が見たかったですが、4人そろうどころか大瀧さんはメディアに登場しなくなっているので、今となってはほとんど実現不可能でしょうね。
はっぴいえんどの少し後に活躍したサディスティック・ミカ・バンドのリーダーであった加藤和彦さんは、一昨年残念な最期を迎えてしまい、ミカバンドの再結成はできなくなってしまいました。
そういうことのないうちに、一度で良いので4人そろったはっぴいえんどを見てみたいものです。
#音楽