17日の朝 とうとうこの日がやってきました
この日までどれだけ慎重に事を進めてきたことでしょう
犠牲にしたスコットランド旅行もありました
本当は開頭手術はしたくないです 痛い それは現在の麻酔医学からあまり感じないと思います けれど、切ったところは間違いなく手術ですから治癒するまでにはそれなりの時間がかかるでしょう
一番辛いのは家族である事に間違いはありません
自分自身が堪えずしてどうする・・・・
今は無事すむ事を願うのみ
徒歩で3階の手術室へ すでに複数組の同時進行で行われる患者と見送りする人々がいます 程なくして私も誘導されて自分の手術室へ
指示されたベッドに横たわり3名の麻酔医と挨拶を交わし、息をゆっくり吸ってくださいとマスクをして20秒もたたないうちに意識はなくなっていました
ここから先はライブ中継を見ていたカミさん情報
手術時間は数組で始まった手術のうち一番時間がかかって、待機室には最後一人ぼっちだったと・・・
ライブ中継見ているかぎり、右脳左脳の間の硬膜奥の腫瘍のため最初は石灰化したものをポロリと除去 残りの腫瘍は丁寧に剥ぐように切除して行き、最後へばりついているような所も慎重に剥ぎ取る事ができたとの事です
私が目が覚めた(起こされた)のは主治医より「綺麗に取れましたよ」という言葉でした それが安堵したのかまた記憶がありません
次に目が覚めたのは暗いHCU(high care unit)のベッドでした
もちろん、身体の至る所が管で繋がれてます へたに動けません(動いたらダメ)
でも看護師に起き上がる(ベッドを起こす)時は一言かければ頭のドレンチューブの栓を止めて可能でした
さて、みなさんはそこでしばらく寝ていれば良いのだろうと思われますよね
当然、私もそれが可能ならそうしたかったです
しかし、身体のどこかしこが筋肉痛のようなコリのような感覚で落ち着いて寝てられないのです 寝ようと努力して少したって目が醒めてもたった10分も経っていなくて それは、朝まで永遠の時間ではないかと絶望になりました
手術は意識のない間12時間かかって行われていますが その間の身体の体位とか向きが筋肉痛として目が醒めてから出てくるのかもしれませんし、周りの患者さんのうめき声、HCUの機械のアラーム音、手術済んで意識が回復した私にとってはすべて落ち着く事のできない暗闇でした
#雑記帳