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バーで飲もう!“間違えたって・・・”篇

いやぁ、久々にやられました。 ・・・・何がって?
以前からお客様がカクテルや酒の名前を間違えて覚えていて、注文を受けたときには思わずビックリするのと、笑っては失礼なので必死に噴出すのを我慢していたのですが・・・(笑っていませんよ!)
同じ間違いをする人がいないとも限りませんので(多分いません!)紹介したいと思います。

カップルで来店したその男性は、連れの女性のカクテルも好みを聞いて選んであげ、とても紳士な方でした。 楽しく会話も弾み、カクテルもお互いに3杯目を注文するときでした。
『 すみません。彼女にカシスソーダを作ってください。』
『 私はカンパチオレンジを 』!!・・・“カンパチオレンジ”???

カ・・・カンパチ?・・・カンパチって魚のカンパチ?・・・いやいや“カンパリ”の間違いよね!? カンパリオレンジ!カンパリオレンジ!! 作るぞ“カンパリオレンジ”

他のお客様が気づいていないかと見回したけど、誰も気づいていない!
よかった!・・・とりあえず、
大変失礼にあたるかもしれないのですが、他店で同じ間違いの注文をして恥をかかせるわけにもいきませんので、いつの日か名語録集を作りたいと思います。それを見てもし間違って覚えている人がいましたら、速やかに訂正をお願いいたします。

以前、お客様から他店( 都町のBar C○○K )でテネシーウィスキーの“ジャック・ダニエル”を“ダック・じゃ煮える”・・・もとい“ダック・ジャニエル”と注文している男性(若者)がいたと聞きました。 マスターは他にもお客様がいたので、男性客が恥をかかないように知らん顔して“ダック・ジャニエル”・・・じゃない“ジャック・ダニエル”を出したそうです。

実は当店でもだいぶ前に“ダック・ジャニエル”と間違えて注文なさったお客様がいました。 私は一瞬、そんなのあったっけ?と迷いましたが、ボトルをお客様の前に置いて『こちらですか?』と聞き、他にお客様がいなかったので訂正してあげることにしました。 そのお客様はズーっと何十年も“ダック・ジャニエル”と注文してきたそうです。 ご自分で爆笑していました。

他のお客様でもカクテルで“ダイキリ”を“ダイリキ”と覚えていたり、“シンガポールスリング”を“シンガポールスリリング”と覚えていたりとか・・・確かにボトルの名前やカクテル名には紛らわしい名前や覚えにくい名前が多いものですが、できる状況であればバーテンダーもさりげなく訂正してあげたいものです。

しかしです。お客様ばかりを笑ってはいられないのです。
こともあろうにバーテンダーの中にもいい加減に覚えている人がいるのです。 もうベテランのバーテンダーなのですが・・・
“グレン・キンチー(GLEN KINCHIE)”を“グレン・チンキー”
“ストラスアイラ(STRATHISLA)”を“ストラトヒスラ”なんて覚えてお客様に紹介してしまったバーテンダーが・・・
上記はスコッチモルトウイスキーの銘柄なんですが、彼はもうちゃんと覚えてくれただろうか??? 
バーテンダーが酒名やカクテル名を間違えてしまうと、間違えたままお客様に伝わります。 その酒名を他の店で使うと・・・気をつけたいものです。

我々バーテンダーは酒名、カクテル名は勿論のことレシピや1本1本の酒に関する知識を正確に記憶する必要があります。 たとえお客様が酔っていたとしても、いい加減な情報サービスはしたくないものです。

#BAR

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