MENU

飲酒運転追放・・・

酒酔い運転
3年以下の懲役または50万円以下の罰金

酒気帯び運転
1年以下の懲役または30万円以下の罰金

危険運転致死傷罪
人を死亡させた場合・・・最長20年の懲役
人を負傷させた場合・・・15年以下の懲役

酒気帯びの呼気検査拒否
30万円以下の罰金

運転する人に酒類を提供したり、飲酒を勧めてはいけません。
(道路交通法第65条第2項)

先日、警察が持ってきた飲酒運転追放のチラシの表面に記されていた飲酒運転の刑罰である。 その裏面には・・・

家庭では・・・
酒を飲んだら車を運転させない
車で来た客に酒を出さない

職場では・・・
二日酔いの者に車を運転させない
酒の出る席に車で行かせない
飲み会などで運転するものに酒を勧めない

お店では・・・
運転する客には絶対に酒類を提供しない
車で来た客には酒を飲まない人がいるか確認する
帰る手段を確かめて送り出す

・・・このチラシを配布すれば飲酒運転は減るのだろうか。

坂口謹一郎氏の名著『日本の酒』に次のような言葉がある。
「古い文明は必ずうるわしい酒を持つ。すぐれた文化のみが、人間の感覚を洗練し、美化し、豊富にすることができるからである。それゆえ、すぐれた酒を持つ国民は進んだ文化の持ち主であるといっていい」

酒は文化を造ってきた。祭りなどの宗教的行事には欠かせないものである。また、我々人間の成長に酒は欠かせないものではなかっただろうか。嬉しいとき、悲しいとき、怒ったとき・・・喜怒哀楽の隣に必ず酒はあった。(お酒を飲めない方は聞き流してください)

それが車社会になった今では飲酒運転が大きな事故を多発し、まるで酒が悪役扱いのように問題になっている。 全ては酒を飲む人間側の問題であるのに。
これまでにも飲酒運転の事故はあったハズだが、マスコミが取り上げだしてから、こんな大騒動になっているのだろう。(確かに深刻な問題ではあります)

公務員同士の外食での飲酒を禁止している市町村もある。
しかし、どれだけ罰則を重くしても、警察が指導をしても飲酒運転は後を絶たない。これだけ騒がれて問題視されているにも関わらず・・・
それは当たり前だと思う。社会は飲酒を禁止するばかりで、飲酒運転をしないように指導をしないのだから・・・その前に大人であれば常識、非常識の区別がついていいのではなかろうか。

要するに飲む人それぞれの自覚の問題である。これだけ、運転代行の業者があるのにそれを使わずに飲酒運転をするのだからよほどの覚悟があるのだろう。 勿論、飲食店でこれから車を運転する客に酒を勧めるような店は今時ないと信じたい。

これから年末年始にかけてはたくさんの人たちが酒を飲むが、くれぐれも飲酒運転はしないように願いたい。 事故を起こして悲しいニュースを聞くもの嫌だが、飲酒運転が取り上げられるほどに飲食業を営む我々にも与える影響は甚大なのだから。そして我々バーテンダーがこよなく愛する酒が悪者にされるのは耐えがたい話題なのです。

#BAR

この記事を書いた人