「アードベッグ10年への道」シリーズとして、1998年に蒸留された原酒で、6年熟成(ベリーヤング)・8年熟成(スティルヤング)・9年熟成(オールモスト・ゼア)とリリースされてきましたが、「アードベッグ・ルネッサンス」は10年熟成で、このシリーズの完結品となります。
『アードベッグ・ルネッサンス』は、アードベッグ復活の10年間を祝うものであり、1998年に蒸留されたアードベッグの原酒がどのように変化していったのかを楽しむことが出来ます。
ピート香とスモーク香がシリーズ中では最も強く感じられ、樽出し原酒(カスクストレングス)で勿論、冷却濾過(ノンチルフィルタード)も行っていません。
バカ高いボトラーズ物に比べるとコストパフォーマンスはかなり高く感じられるでしょう。アードベッグファンなら大満足のバカ旨ボトルではないでしょうか!?
ただ、アルコール度数等の大きな違いがあるため、スタンダードの10年熟成品に結びつけるのは・・・
アードベッグ ルネッサンス ARDBEG RENAISSANCE
蒸留年:1998年 瓶詰年:2008年
アルコール度数:55.9%
アードベッグ蒸留所
アードベッグとはゲール語で「小さな丘」あるいは「小さな岬」の意味。
バランタインの原酒モルトのひとつ。バランタインの味を決定する「魔法の7柱」のひとつと言われています。
アードベッグは強烈な個性をもつアイラ島のモルトウイスキーの中でももっともピーとの香りやスモーキーフレーバーが強く、通好みの1本として人気があります。
創業は密造が盛んに行われていた1794年と言われていますが、正式に蒸留所がオープンしたのは1815年です。創業者はジョン・マクドーガルで、その後150年近く同家がアードベッグの経営に携わってきました。
1976年~77年頃がフロアモルティングを最後に行っていた年と言われています。フロアモルティングを行っていた頃は、送風機が無く、ピートの煙が良くしみつく事と、水源自体もピーティと言う事などもあり、非常に強烈な個性を持ったシングルモルトと言われていました。あまりの煙臭さにブレンダ-からは敬遠されるほどでした。
その後1980年代の最初に閉鎖されましたが、1997年にグレンモーレンジ社が操業を再開させ、アードベッグは不死鳥のごとく復活を遂げました。再稼動した際に、フロアモルティング部門は閉鎖されてしまい、強烈な個性となっていたスモーキーな香りもおとなしくなってしまいました。しかし、これらが一部の熱狂的ファンには、物足りなさにつながっているようです。
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