【速】 タムデュー Tamdhu 34yo 1966/2000 (50%, Douglas Laing
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【ファースト】:上面発香ミドル 卵白 酸味 白ワイン
ラム リンゴ酢 アルコール感しっかり オレンジ 酸味がしっかりでオイリーさは少ない
キャラメル
麦は照り焼き
【ミドル】:ボディは広がるというよりはボトムがしっかりしている 干したような麦感 時間と共に舌に染みこんでくる
【フィニッシュ】:返りしっかり
辛い スパイシーさは唐辛子 アルコール感しっかりしている 舌にしみこむ
ヒデ麻呂氏主催の「タムデューを飲もう」提供ボトル。
タムデュー 1966/2000 ダグラスレインOMC 50度。
香りが他と比較すると酸味がしっかり出ていて、白ワインを思わせる透明感があります。そして何より卵白のようなフレーバー。
やや粘性があるようで、それでもオイリーさというのともまた違う不思議な感覚です。
考えてみると他のOBはヴァッティングの可能性が高く、ダグラスレインOMCはシングルカスク。。。
ミドルからフィニッシュにかけての深みという点では、OBだからこその良い点が有りますが、ボディはボトムにエッジが立っていて、
空間的な広がりの境界線がはっきりしているというのは、フレーバーを捕まえるのには好都合なのかもしれません。
度数も50度あって、フィニッシュの返りはパワーがあります。胡椒というよりは唐辛子のような辛さが盛り上がって余韻へと繋がります。
最近イベントも近づいてきてヴァッティングや、シングルカスクという表現形態から、どうやって蒸溜所のハウススタイルを自分の頭に描いていこうかと考えたりしながら飲んでいるのですが、
今回のヒデ麻呂さんのイベントでは「タムデュー」蒸溜所に焦点を当てて8本のボトルをテイスティングすることが出来ました。
なんとなくウイスキーならウイスキー、スペイサイドならスペイサイド、シェリー樽ならシェリー樽、60年代なら60年代、タムデューならタムデュー、それぞれに「部屋」があって、
それが世界観というのかも知れませんが、ボトリングが「扉」、いや「樽」が「扉」なのかも知れませんけど、部屋には沢山の扉が付いていて、どこから入ったとしても部屋には入れると。
もちろんボトルにも樽にも違いがあるように、入る扉は違うわけですが、入った先の部屋は本来同じはず。
でも何度もいくつもの扉から部屋に入ってみて、どんな印象が自分に残っているのか、どういうところが良かったのかというと、入った人それぞれの「好み」によって語られる内容は違っていて自然です。
映画や音楽もそうですよね。そこに正解はなくて、でも共感できれば楽しいし、でも経験を重ねていくと大体「印象に残っている」部分は似かよっていくことも多い気がします。
決して部屋そのもののことではなくて、そんな似通った印象を「ハウススタイル」と呼んでいるのでしょうね。
#タムデュー