label, Tall bottle, 26 2/3FL.OZS) |
【ファースト】:梨 桃 ネクター
甘みしっかり 瓶のカルピス マンゴー 角が丸く口当たりが優しい クリーム
果実感豊富 キウイ 胡麻 決してオイリーではない
【ミドル】:結構膨らむ
甘さは果実的 鉛筆 焦げた麦 燻製
杏の酸味の薄めた感じ
【フィニッシュ】:返りしっかり 多めに口にふくむとスパイシーさが前面に
余韻の切れる瞬間アルコール感と共にパプリカのようなフレーバーを感じる
70年代中盤にリリースされていた、カーデュ
12年OB。
その後物議をかもすことになる「蒸溜所の単一性」問題についても、この当時から「100%ポットスチルウイスキー」という表記がある等その片鱗を伺うことが出来ます。
「連続式蒸留機に依る、グレーンウイスキーが入っていない」ことが、最大の特徴であるということなのでしょう。
ディアジオが「カーデュ ピュアモルト」という呼称を用い、「蒸溜所の単一性」にはこだわらず、グループ内のモルトを用いて「味」「品質」「ブランド性」を前面に打ち出す方針を採ったのは2002年のことでした。
その後ウイスキーにまつわる法律が改定され、区分が整備されて現在に至ります。
ですので本ボトルには住所表記がされているように純粋に「カーデュ蒸溜所のシングルモルトウイスキー」が詰まっていると思われます。
しかもジョニーウォーカーの人気高騰を受けて行われた1960-1961年の拡大工事でポットスティルの数が4から6になる、まさにその前後に蒸留されたものでしょう。
よく思うことなのですが近年はシングルモルトウイスキー、しかもシングルカスクのボトリングに人気が集中し、私を含めて大当たりの樽を探し求めて「くじ引きをするように」日夜飲み続けているわけですが、
グレーン含有の是非は置くとして、振り返ってみると「樽同士のヴァッテド」が「その他存在するシングルカスク」のポテンシャルを上回る結果を生んだボトルが多々あったことも事実だと考えます。
ウイスキーの表現を最大限に高めるためには決してその手法を限定すべきではないはず。。。
「シングルカスクの方が儲かるのに、ヴァッティングするなんてB級樽同士だろう」という推測が成り立たなくなった段階、樽や原材料の変化から近年生産のシングルカスクが低迷を続け、良質なボトルの少なさに飲み手が落胆し続けるならば、価格高騰とオールドボトルの枯渇が一層深刻化してフェイクボトルは氾濫、近い将来どこかのタイミングで蒸溜所や熟成年数をまたいだ「ヴァッテドモルト」やその「ブランド」が人気化することは重々考えられると思います。
「そのまま飲むよりも、混ぜたほうが美味いのかどうか」、「1+1が3以上」になるレシピを生み出すことができればそれはそれで幸せなことであって、もしかしたら「ワインカスク」、「フィニッシュ」ウイスキーが相加相乗反応でデメリットを昇華し、むしろ複雑性を増すために重要な役目を果たしたり、欠かすことのできない隠し味として振舞う日がやってくるかも知れません。
201x年に何処何処からリリースされたヴァッティングが人気高騰!なんてことも、あながち絵空事ではなさそうです。
#カードュ