A WHISKY DRINKER
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ハイボール人気がこの世界的猛暑の影響も手伝って最高潮に達しています。
銀座コリドー街に出来たエビスバーも賑わっていますが、それと負けず劣らずその界隈ではハイボールのジョッキを見かけます。
久々ではありますがご質問にお答えするこのカテゴリ、「ウイスキーに興味が出てきたのですが、良いBARを選ぶにはどうしたらいいですか?」という
なんともお答えしづらい難問がやってまいりました。。。あまり物議を醸さないように注意しながらお話したいと思います。
ちょうど先日とある重鎮の方に、地元でどうやったら洋酒文化が盛り上がるかといいますか、BARの意義といったものをお聞かせ頂ける機会がありまして、その方面でのアプローチで申し上げますと、
「お酒へのこだわり」と「飲み手の明日への活力となること」の両立が大事なのではないかと。
堅く言うと「酒」と「気持ち」ということになるのだと思いますが、いくら美味しい凄いお酒でも、高すぎたり、雰囲気が悪ければ美味しく飲めません。それでは明日の活力にもなりえません。
ただ、サービスも気持ちも申し分ないのだけれど、お酒がイマイチ。。。というとそれはじゃあBARでなくてもという話になってしまいます。
私のこれまでの浅い経験では、酒が本当の意味で凄いところというのは「気持ち」もしっかりしています。
ちまたであの店は凄い、けどあんまり行きたくない、と言われるようなお店というのは「とある像」を故意に作り出しているような感じがするというのか、自然と違和感を感じるようになっちゃうものではないかなと思います。
自分なんかですと20代前半の頃は、こちらはメチャクチャお酒を知りたいというのを出しているんですけど、それをスカされるというか。。。そりゃ無理、幻想だよみたいな感じとか、お店側が批判めいた話題の振りが多くて、あきらめムードが前面に出ちゃってるとか、なぜか分からないけど価値観が違って馴染めないとか、なんかそういうことは多かったかなと思います。
ですのであくまで、お酒と気持ちという部分が共に欠かせない大事な要素であって、ご自身がどちらをどのぐらい重視されるのかとなればそれは妥協と言うことになるでしょうから、やはり両方共を満たしたお店というのが「本物の良いBAR」ではないのかなと。
次第にお酒に対しての希望が高くなれば、そのレベルで「気持ち」も両立しているお店をさがすといいと思います。
やっぱり「気持ち」の部分は絶対的な要素ということになりますね。
お酒は完璧、気持ちはダメというところはむしろ無いと言っていいかも知れません。
探し出すのにどのぐらいの時間や投資が必要になるかには縁の問題というところもあると思いますが、ぜひ勇気をもって扉を開けて頂きたいと思います。
#ウイスキードリンカー