【速】ロングモーン Longmorn(-Glenlivet) 1968/2009 (60.5%,
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【ファースト】:わずかに赤みを帯びた琥珀 おだやかなメントール
生姜(+) 青みのあるメロン(++) 洋ナシ(++) 白桃(++) グレープフルーツの皮(+) ジンジャーエール(+++) 紅茶(++) ベッコウアメ リンゴ ややオイリー ミント 燻製されたハム
【ミドル】:ボディがすばらしく分厚い(+++) 爆発的 透明感がある ジンジャーエール(+++) 紅茶(++) 酸味 オレンジ リンゴ ミント アーモンド あずき レモン 生姜(+) 木材 お茶の渋味(+) バニラコーティング アルコール感しっかり
【フィニッシュ】:鼻抜け・返り怒涛(+++) 盛り上がる 燻製感 やはり瓜系 焙煎されたコーヒー 渋み 蜂蜜 黒胡椒 唐辛子 シナモン 生姜(++) 下あごロック(++) 甘さは飴のよう
新規リリースにつき掲載を見合わせたボトル。昨年からのロングモーン天国でお腹いっぱいだったというところもありました。
リンブルグ ウイスキーフェア向けG&M リザーブラベル。なんといっても高度数60.5%詰め。
40年熟成を超えて未だ60度オーバーとは。。。かつてのセスタンテやインタートレードだったら黙ってなさそうです。。。
ロングモーンにとって1968年は実験的要素の高い蒸溜年のように映ります。古くは2000年詰めマキュロップチョイスC#5266(62.3%詰!)、2006年のWML向けのダークシェリーC#903
56.9%(当サイト100点評価)、2009年のJISケルティックのリフィルアメリカンホグスヘッドC#5270
54.9%。。。
改めて60年代半ば~後半の本蒸溜所の偉大さを語るとすれば「樽を選ばず高品質」であるということに尽きると思います。どんな環境下に置いても原酒の質を失わず主張出来る。どんな樽であろうとそれぞれが美味しい。
これがファークラスやマッカランであったらベクトルが違うとはいえこうは行かないでしょう。
本ボトルはメントールや生姜、青みのあるメロンのような香りで、直近飲んだ中ではキンクレイス1969やベンリアック1976を思い起こします。(香りでいえばキンクレイスよりも甘くベンリアックまで甘くない印象です)
おそらく樽タイプの違いが大きいと思われますが、1965のケルティックのようなチェリー感ではなく酸味のある柑橘と瓜系の果実、濃厚なジンジャーエールやトニックウォーター、紅茶のようなフレーバーが融合体を形成していて、なおかつ透明感があります。
フィニッシュのスパイシーさは度数にもよるかもしれませんが、とてもスパイシーで切れ上がりも素晴らしいです。
昨年からのロングモーン天国を通過した方、ロングモーン(1893)とベンリアック(1898)が兄弟であることを深く再認識したい方、ウイスキーでメロンなんて信じられない方に特におすすめしたい一本です。
本年10本目の「薬剤師87認定ボトル」として推薦させていただきます。
長熟の暖かみと高度数のパワフルさが共存。絶品。
#ロングモーン