【速】ロングロウ Longrow 1987/1999 (55%,
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【ファースト】:やや薄い琥珀 白ワイン かすかな乳酸 グレープフルーツ(+) パッションフルーツ(+) *酸味の粒が大きい さくらんぼ~イチゴ(+) 鋭いアルコール感 透明感のある甘み シロップ
【ミドル】:ボディしっかり 鋭い輪郭 マスカット(+) 木の枝~干した藁 程よく焦げた麦感 煙>燻製感 *甘さとピート感の融合が素晴らしい 海藻 生ハム
【フィニッシュ】:鼻抜け、返り共に素晴らしい(++) キャラメル 濃い紅茶(+) バニラ~生クリームの甘さ 胡椒 生姜 苦味は野菜系 タバスコ 余韻が長い 塩塩 アーモンド *ヨード感はあるもののあまり前面には出てこない
これは素晴らしいロングロウ。
同サマローリの黒ボトルと比較するとより果実的です。アルコール感は12年の熟成年数らしい鋭い印象ですが、酸味と甘さが程よく融合した魅力的な香り。
黒ボトルのハイプルーフもそうでしたが、ヨード感は前に出過ぎず煙感優先。燻した感じはしっかりあります。
ボディも分厚く、フィニッシュは複雑にマリッジしたフレーバーが炸裂。スパイシーでブリニーでクリーミーと言葉にすると何のことやらですがサマローリ氏のイントロダクション通り、圧倒される見事な余韻でした。
自分がこれまで出会ったロングロウの中でも、最高レベルのボトルだと思います。
***日本でも代理店経由のボトルが流通し始めた
ですが、おなじみの海外評価で90点と高得点を得た模様です。(MoSの1995も高評価)
その中で私も目を引いたのが、「このボウモアはロングロウと共通する何かを身につけている」との意見。
確かに。。。
煙感と燻製感、ヨード感のバランスと、質の高い麦感、果実的なフレーバー、これらも共通しているのだと思いますが、何かもっと根本的な「かすかにローズ系の要素があって、さらに乳酸が混じったバニラ系の質感・舌触り」のようなものが酷似しているように思います。特に本ボトルは近い印象です。
1993のラフロイグ(OMC10th 1・2とも)も同類といえばそうなのですが、よりこちらは透明感が強くて、比較をすればさらりとした、粘性の少ない質感といえるかもしれません。
10数年の短熟、ボトラーズでのリリースではありますが、どれも素晴らしいですね。
#ロングロウ