【ボトラーズのカスクナンバーに隠れる意味】
今回の案件はプライバシーへの配慮、および根拠不十分などの事情により一部***伏字にて掲載させていただきます。誠に申し訳ございません。
【 Q:クエルクスアルバ Clynelish好きなので気付いた事があります。 最近リリースされたボトラーズのクライネリッシュ1993の樽番号が近いのです(1993のケイデンヘッド・G&M・アランビック ラムリフィルカスクは樽番号がわかりません)。 1.アランビック Cask No.7539 2.BBR Cask No.7540 3.エイコーン Cask No.7542 4.アデルフィー Cask No.7548 5.スリーリバーズ Cask No.7549
さらにクライネリッシュ1989のものも。 1・ブラッカダー Cask No.6091 2.エイコーン Cask No.6076 3.信濃屋チェスシリーズ Cask No.(不明)
そしてそしてクライネリッシュ1982のものも。 1.BBR Cask No.5876 2.スリーリバーズ Cask No.5891 3.デュワーラトレイ Cask No. (不明)
これには何か理由があるのでしょうか? ***(伏字失礼)のマスターは「バイヤーがいるんですかねえ・・・」とおっしゃっていました。 タケモトさんの見解を御聞かせ下さい。 |
【当サイトなりの回答】
こんにちは! 大変興味深い議題をありがとうございます!
- そうですねーー これもコアな飲み手の方は薄々感じていることだとは思うんです。
しかしながらはっきりとした証拠もありません。
順序ははっきり分からないのですが、(ずいぶん前から樽の権利をもっていたのか、最近権利を得たのか)
1~数個の樽に各ボトラーズが相乗りをして、リリースをするというのがこのところ定番化してきています。
樽を完全自前保有しているのは**、**、**(根拠不十分のため伏字で失礼します)が中心で、あとは相乗りも自社保有もやるところばかりだという話です。
そしてカスクナンバーも蒸留所が管理していた当時の番号ではなく、振り直ししてしまうので、「相乗りくさいかどうか」の判断にしか使えないと。
いわゆる出所が同じということなんですよね。
なんとなくどれ買っても同じじゃないかという現象になっているのは確かに残念なことです。
しかもカスクストレングスが人気になってからというものボトリングまで同時に行っているような感じがします。
そのため個性を出すためなのかどうなのかボトリングの際に中身をあまり撹拌しないで注いでいる様子も見られます。
私が印象深いのは1993***(伏字失礼)と1970***(伏字失礼)です。事実同じリリースをここまで何本も味わう経験自体がないからだとも思います。ですので日常的なことなのかもしれません。
偽物などあるわけもない年代のボトリングですが、ボトルナンバーによって顕著に特徴の違いが感じられるものが存在しました。
たしかにミステリーですね。理系な私としては、判然としない事柄は大嫌いなのですが、これも慣習・他国の文化と思い、手の届かない不賛成案件というべきかもしれません。
ただ一方では、カスクストレングスのボトリングを望んでいる自分は「あれこれ手を加えないでくれ!」と願っているわけだから、攪拌もしない、何も工夫しないことを非難するとは大変な矛盾じゃないかとも思うわけです。
結果、ボトルナンバーごとに違いが出ることは致し方ないと。
またさらには、結局樽は蒸留所がそのときに作らなければ存在もせず、数にも限りがあるものであると。それをいかに公平に、さらに利益を生み出し、世界各国に販売網を構築するか?
これもまたボトラーズ1社ではままならないといわざるを得ません。
結果、相乗りも致し方ないと。
そんなわけで、賛成・不賛成 両方とも私自身に意見が存在するという、誠に曖昧な回答で申し訳ございません;;;
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#ウイスキーの化学