【豆】樽詰め時のアルコール度数について
樽詰め時のアルコール度数は、色・味わいの面において「経験則的に63度前後」がベストといわれ、蒸留後のスピリッツはこの度数にいたるまで加水されることが一般的です。
明確な設定度数は各蒸留所の熟成庫によっても多少前後します。理由は、
①海岸近く、海抜下など湿度の高い場所に熟成庫がある場合、水分の蒸発が少なく、アルコール分が優先して揮発するため、アルコール度数が比較的低くなっていく傾向にある。
②ラックのように高く、大量の樽を積んで熟成させる場所では、熟成庫全体で揮発したアルコールが室内で充満し、アルコールの揮発は抑えられ、水分が優先して蒸発する。アルコール度数は比較的高くなっていく傾向にある。
長期に熟成させていく過程で、どの程度のアルコール度数となるかを経験から予想して樽詰めするというわけですね。
#ウイスキーの知識