昨日掲載の「モルト初心者ですが」 第2回を書き終えて、猛烈に思ったことなんですが、ウイスキーへの導入のお手伝いは「テイスティングサンプル」で、新ボトルのインプレッションは従来どおり、そして新たに本サイトをご覧いただいている方に更にモルトを好きになってもらえるよう
豆知識のコーナーを新設することにしました。。。。。。
だいぶ地味なタイトルで期待薄かもしれませんが、詳細ノートを書いているときに盛り込めなかった内容を単発でお届けしようと思います。下半期にわたっての目標でもあるのですが「ウチのサイトを見てくれてさえいれば、モルトの知識や情報において引け目を感じることはなくなる」ようにしたいです。
その知識が一般的なことなのか、マニアックなことなのか両方あると思うのですが、ぜひチェックしていただき、堂々とバーに行って楽しんでもらえればと思います(知識・情報は内に秘めた状態で是非)。 特定蒸留所絡みの内容はカテゴリを蒸留所ごとに振りますので、まとめ読みの際にはぜひ右サイドバーから【豆】で検索してください。
それでは第一回。
【豆】ボウモアのパヒューム香とヒースについて
よく「1980年以降のボウモア等には化粧香(パヒューム香)がする」などといいますが、この原因は何でしょう?
→決定的な理由は不明なのですが、「ボウモアの香りの問題」をぜひご一読ください。
<1988年です(94年から100%出資)。その数年前から、ボウモア蒸留所では省エネ設備を導入していました。私はこの設備が原因ではないかと思います。気化した蒸気を冷やして液体に戻す蒸留工程の話ですが、コンデンサー(冷却装置)の乾いた表面に蒸気がれて、一種の焼け焦げみたいな状況になったのではないかと考えられています。>
私もこの内容をしばらく鵜呑みにしていたのですが、アイラ島は全島がヒース(赤紫色)で覆われており、特にボウモア蒸留所近くで購入できる現地のヒースから集めた「蜂蜜」は強烈にど派手な香水の香りがするそうです。仕込み水も泥炭もボウモア蒸留所の海面よりも低い熟成庫も決してこれに無関係ではありません。何しろ一度香りを覚え、意識すれば現地の風さえもヒースの香りがするのだといいます。特にどの素材ということなく、その時代ヒースの香りの影響を強く受けた何かを使い続けた。しかも濃縮作業である蒸留と熟成工程を経ます。きっとヒースが何よりのきっかけになったのではないでしょうか?それと化粧香はボウモアだけの問題ではありません。60年代の某蒸留所(アイラではない)のメジャーボトラー、メジャーシリーズのボトルであっても同様の香りをはっきり感じるものがあります。私はこれも個性であり決して悪いとは思わないんですけどね。スリーリバースさんのその名もずばり「ザ・パヒューム」も普通に飲めたぐらいです。
#ボウモア