「モルト初心者ですが、どのように飲んで行けば楽しめますか」 第2回
前回の記事に対してのレスポンスの中に、「書いてあることが難しすぎて、自分には無理そう」というなんとも申し訳ないものがありました。
私は仕事上、薬についてであればわかってもらうまで説明をしないといけない立場なのですが、これも大変なことであり、ことウイスキー・シングルモルトのことになるとなかなかうまくいきません。
「どうしてシングルモルトにそこまで熱くなるのか?」と自答してみると、
・美味しい
・探究心を刺激される
・翌日に残らない
・頭の回し方を緩やかに出来る
・ストレスが飛ぶ
そんな感じです。以前書かせていただいたように、私はウイスキーが苦手でした。
度数も高いし、化粧くさいし、水割りなんかは一口飲んだだけでもう無理でした。
そこでしばらくビールや日本酒やカクテル(といえるかどうかは微妙)を飲んで楽しんでいました。
当時のお酒を飲む理由というのは
・楽しくなりたい
・普段言えない本音が言い合える
・仲間内のイベント
・好奇心
・大人になった気分を味わえる
そんな感じだったかなと思います。つまりはお酒自体への興味の度合いと、自らの体に及ぼす変化のどちらを優先していたかの違いともいえます。今はお酒に対する興味が最優先であり、以前はお酒によってもたらされる副産物を優先していたのです。
もちろんみなさんがその通りいうわけではありません。
お酒、特にウイスキーというのは求めない限り必ずしも飲む必要はないのです。ウイスキーをストレートに近い形で飲んでハイになれるかといえば、そうでもないかなという気がします。酒に感動してハイになるという感じです。飲むにしてもそのときの状況で幅広くいろいろなお酒を選ぶことができますしね。
本サイトは、シングルモルトが大好きでしょうがない私が否定なしで、美化絶賛した文章ばかり書いていますので、「そんなにうまいのか。じゃあ飲んでみるか」と思っていただければそれが何よりです。
もっと入門者のかた向けにわかりやすく書けばいいのでしょうが、自分自身勉強中で、達観しているわけではありません。ですので自分が飲んで感動したら、熱を帯びて記録するのが一番なのかなと。そう思っています。教えるというよりは感動の共有が目的なのだと思います。「このボトルめちゃくちゃ美味いですよね」それがバーの垣根を越えた感じなのです。
「なんでそんなに熱いのか」。。。本当我ながらあきれてしまいます。今まで何度ももうずいぶん飲んだし満足かなと思ったときがありました。段階としては
①飲み始め=手当たり次第
②アイラ至上主義
③高度数至上主義
④シェリー樽至上主義
⑤何でもうまく感じる
今この段階です。 これもいつもお世話になっているバーのおかげです。また美化してしまいますが、自分にとってシングルモルトを飲むのは映画を観たり音楽を聴いたりするのと同じなんです。次々興味をそそられるものとの出会いがあって、なんだかんだで止められない。そんな感じなのです。
飲んでる最中もあれこれ頭を回します。しばらくたって思い出して、記憶が美化されているボトル。これが私にとっての最高得点で、あれこれ調べたくなります。どうせだったら書き残すかとおもって当初仲間内だけに公開しました。そしてウスケバを知り、みなさん熱いなと共感して、広く読んでいただけるような体裁にして、再始動しました。
作り手もいますし、それを好きな人もいるし、だからお酒に対してダメ出しはしません。良くない評価は新たに挑む意欲を削ぐことにしかならないと思っているからです。
そのような顛末で、今後も感動したら美化絶賛の嵐で書き残すと思います。日本のバーを刺激し続けると思います。でもあれこれ書いているうちに飲み始めの方に喜ばれる文章を学びたいなと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。
#理想のBAR