蒸留所名:ロングモーン(ボトルには記載はございません) |
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蒸留所名 |
LONGMORN
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ロングモーン
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オフィシャル(OB)/ボトラーズ/インポーター |
ウイスキーマガジン エディターズチョイス ゴールドラベル by マイケル・ジャクソン、 デイヴ・ブルーム
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ビンテージ |
37年 1968-2005 カスクナンバー903
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流通年 |
2006年発売 |
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度数/内容量/カスクナンバー |
56.9% 70cl ボトルナンバー065/120
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ボトル形状 ボトル色 ボトル残量 |
トール瓶 グリーン 40%
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総合点数 |
100(SGP:868)
S for the Sweet/Fruity scale (honey, fruits, candy, raisins, vanilla, flowers…) SGP各最大値は9 |
90-00年代初期 OB マッカラン12年 43°を80点とする
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ストック/BAR |
ストック
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テイスティング者体調/当日摂取アルコール |
普通/モルト1杯目 |
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ファースト |
濃厚琥珀 驚愕 重厚 高貴なシェリー 鋭く わかりやすい渋み エステリック フルーティ あんず 赤ワイン |
10
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ミドル |
ビックボディ!! 赤ワイン チョコレート コーヒー あんず スモーキー 苦味 クルミ 酢のような酸味 もちろん濃厚シェリー
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10
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フィニッシュ |
恐ろしい鼻抜けと返り 濃厚な赤ワインの樽に沈んだよう 重量感 下顎・奥歯ロック 甘い チェリー食べ過ぎたときの渋み 余韻が長い |
10
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エクストラ(その他) |
ロングモーン アランビッククラシック(ドイツ) 1970-2009 39y 51.7% 70CL を飲んだとき、どこかで必ず会っている味だと思った。しかもそう遠くない日に。記録をたどるうち、思い出したのがこのボトル。今は亡きマイケル・ジャクソン氏が選び、2006年のウイスキーライブ記念ボトルとしても登場した本ボトルだ。 ロングモーンはハイランダーラベルでも触れたとおり、ブレンダーの間でマッカランと並び”トップドレッシング”として重用され、R.J.S.マクドゥエル教授は4大モルトの1つと位置づけたほど。シーバスリーガル、クィーンアン、サムシングスペシャルなどに採用されている。 その背景を考えると、おそらくは1968-1970蒸留とその前後の原酒に対して、詰め替えなのか元々なのか、どの時点までかは不明だが、実験的にダークシェリーの樽を用い、さらに長い熟成年数を数えさせたのであろう。この見事な調和はモーレンジと比較すると、相当長い間ダークシェリー樽に入っていたことを想像させる。なにより37年熟成でありながら56.9%という高度数はこの樽が生んだとしか思えない。 ブレンダーからの要望だったのかどうかも定かではないが、結果個性的な赤ワインの渋みを演出する見事なモルトが完成した。(ただ、残念なのか幸運なのか、ソサエティにしてもアランビックにしても蒸留所から樽が放出されていることには違いない) このダークシェリー独特の渋みと甘さと、ハウススタイルといっていい口腔内下部(下側両方の奥歯)をロックし刺激するフィニッシュは見事に調和し、長く深い余韻を残してくれる。 飲み手によって好き嫌いがはっきりしやすいことは想像に難くないし、すべてがこれでも困るが、私は大絶賛だ。 **An absolute Stoater=完全なオコジョ オコジョ:ネコ目(食肉目)イタチ科に属する動物である。学名は Mustela erminea 。イギリスを含むヨーロッパ中北部、アジア中北部、北米に生息している。日本には、ホンドオコジョ M. e. nippon 、エゾオコジョ M. e. orientalis の2亜種が生息している。 おそらくは味覚や表情がコロコロと変わる。完璧な変化の仕方の意と思われる。 |
10
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加水 |
加水すると麦感が立ってきて、見事なこのモルトの芯が感じられる
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10
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*** この季節、オールドのシーバスと本ボトルによって作るフローティングハイボールは、それはまたすごいことになるでしょう。このロングモーンの渋みと甘みは数あるベルモットをも超えうる素材です。
#ロングモーン