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アードベッグ 1967-1998 53.7度 シグナトリー



 

 

Brand: Ardbeg – 1967 – 28 years old
Bottlers: Signatory
Category: Whisky – Malt
Country: Islay
Volume: 53,7 Vol.
Capacity: 70 Cl.
Bottle Date: 1998

Description: Dumpy bottle – Matured in Pale Oloroso butt N. 575 – Limited edition of 548 bottles

蒸留所名
ARDBEG
アードベッグ
オフィシャル(OB)/ボトラーズ/インポーター

シグナトリー 

ビンテージ
28年 1967-1998
流通年

1990年代後半

度数/内容量/カスクナンバー
53.7%  70cl  548本限定 Pale Oloroso(ペール・オロロソ)カスクナンバー575
ボトル形状 ボトル色 ボトル残量
ダンピー瓶 透明 60%
 

総合点数 
100(SGP:468)

S for the Sweet/Fruity scale (honey, fruits, candy, raisins, vanilla, flowers…)
G for the Grainy/Grassy scale (porridge, yeast, grass, malt, wax, beer…)
P for the Phenolic/Smoky scale (farm, peat, sea, tar, spices, liquorice, meat…)

SGP各最大値は9

90-00年代初期 OB マッカラン12年 43°を80点とする
ストック/BAR
BAR
テイスティング者体調/当日摂取アルコール

普通/モルト5杯目

ファースト
濃い琥珀 卒倒 香りの輪郭をつかむまでに時間を要する フェノール タール 強烈なシェリー香 アーモンドやナッツの燻製 なのに柑橘系の酸が湧き上がるのを感じる 若干周囲にネクター オイリー ゴムを焦がした感じ
10
ミドル
最初の一瞬ボディは?と探すや否や フィニッシュまで一気に広がってくる CVT(無段階変速)のよう 常にオイリーであるのにブラッディオレンジジュースのレモン絞りのように酸味が重なる 奥底にしっかりと麦がある フランスパンのドライさ 
10
フィニッシュ

鼻抜け 返り強烈 魚の子を食べまくったあとにやってくるくどみ やはり重厚 やはりシェリー ただその重さの裏に麦があり濃厚な味付けのパンを食べた後の感覚になる 確かに体に悪そうな要素ばかりだがクセになる

10
エクストラ(その他)

アードベッグ蒸留所の歴史は創業者アレキサンダー・スチュワートによって1794年に始まった。しかしこの蒸留所は密造業者によって運営され、税務官の立ち入りにより建物を破壊された。現在の蒸留所は”ジョン・マクドゥーガル”氏(**ラフロイグ・スプリングバンクに在籍していた人物とは異なります)により1815年に創設。その後150年にわたって同家で経営された。アードベッグのキーワードともいえる自家のフロアモルティングはハイラム・ウォーカーの指示により1977年に停止(公式)。1981年から1989年まで蒸留所自体操業停止。1996年にも再度停止され、翌1997年にグレンモーレンジによって買収、1998年には豪華なビジターセンターが建設された(ポートエレンで女性がお洒落に食事をするならここらしい)。その後さすがは**モーレンジとそのコングロマリッドといわざるを得ない広告性と付加価値に富んだボトルが次々にリリースされたのは周知のとおり。

アードベッグ蒸留所のキルン(麦芽を乾燥する装置)には送風機がなく、そのためピートの煙が強くしみ込み、さらには仕込みの水(”アリーナムビースト湖””ウーガダール湖”)にもピートが高濃度で含まれている。

そのためバランタインの「魔法の7柱(アードベッグ、グレンバーギ、グレンカダム、バルブレア、プルトニー、スキャパ、ミルトンダフ)」といわれたものの時勢的にブレンダーから嫌われることが多く、そのためフロアモルティングを止めたが、ほどなく操業中止にまで陥った。

今のアードベッグ人気と価格高騰はなぜなのか? ここからは私見だが

・LVMHによる広告宣伝と世間的認識の向上

・1990年代半ばまでボトリングの大半が、OB・ボトラーズ共に加水(70~80Proof/40-46度)された状態でのリリースばかりだった

・アイラモルトの地位向上と嗜好性の変化

特に60年代蒸留に対する1990年代半ばまでの加水に関してはGM・サマローリ・ケイデンヘッドいずれも例外ではなく、おそらく当時の嗜好性にあわせたものだろう。いまやそれは逆転し、ヘビーピート・高度数に注目が集中している。

本ボトルのシグナトリーから同年蒸留ビンテージとして

・Ardbeg 28年 1967-1995 53.2%, Signatory, cask #574, dark oloroso
・Ardbeg 29年 1967-1996 52.3%, Signatory, cask #576, pale oloroso

そしてキングスバリーから

・Ardbeg 29年 1967-1996 54.6%, Kingsbury, C#922, sherry, D. 03/”67 Btl. 06/”96

がリリースされており、いずれも高い評価を受けている。

10
加水
加水せず

**モエヘネシー・ルイヴィトン【LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンS.A. (LVMH Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton S.A.) 】は、フランスを本拠地とするコングロマリット。

グレンモーレンジの名前が見当たらないが、ワイン&スピリッツ部門に属している。

 

モエ・ルイヴィトン

(引用)本事業グループはシャンパンとコニャックの2つの事業を中心に成り立っています。シャンパン事業には世界的に名高い Moet & Chandon(モエ・エ・シャンドン)、Veuve Clicquot Ponsardin(ヴ-ヴ・クリコ・ポンサルダン)、Krug(クリュッグ)、Ruinart(ルイナール)等の企業(と同時にブランド)が含まれ、世界のシャンパン市場において、LVMHはゆるぎない地位を占めています。[日本でも人気の高いDom Perignon(ドンペリニヨン)はモエ・エ・シャンドン社の製品です。

一方コニャック事業においては、Hennessy(ヘネシ-)はトップブランドとしてあまりにも有名です。世界の市場占有率は41%と第1位を占めています。

その他にも、1996年に世界で初めてラグジュアリー・ウォッカとして登場したポーランド生まれのベルヴェデールは600年もの歴史と伝統を誇り、2002年にLVMHとの提携により、世界の大都市を中心にマーケットを拡大しています。

2004年にLVMH傘下に入ったグレンモーレンジは1843年創立以来、その繊細にして複雑な味わいの伝統を継承し続け、スコットランドでもっとも愛飲されているシングルモルトの一つです。

2007年度は、シャンパンとコニャックの2つの事業を合わせて3,226百万ユーロ(約5,202億円、2007年度平均換算レート使用。以下同じ)の売上高となっています。

日本においてはモエ・エ・シャンドン社及びヘネシ-社の製品及びベルヴェデールは、MHD ディアジオ モエヘネシー(株)、ヴ-ヴ・クリコ、クリュッグ、グレンモーレンジはヴ-ヴ・クリコ ジャパン(株)、ルイナールは、ルイナール ジャパン(株)が販売に当たっています。

 

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