グレングラント
Glen Grant 45yo (40%, G&M Licensed bottling, 75cl)
【ファースト】: 素晴らしい芳香
上面勢いはパワー感では2番目 メロン(+) 奥にレザー感強く(++) 焦げた麦 酸味も穏やか
リンゴの甘味(++) 湧き上がる勢いすごい(++) 時間がたっても衰えない
【ミドル】: 焦げているが程よいボディ
緩やかで角が立たない 干した柿(+) 煙
【フィニッシュ】:返り、鼻抜け共にパワフル (++)
ミルクチョコレート(+) チョコレートムース (+) チョコと生ハム 唐辛子 熱を持つよう
後半マスカットの余韻
グレングラント G&Mライセンスボトリングで「33yo」「38yo」「45yo」の3本を同時にテイスティングする機会に恵まれました。
いずれもバイオレットシェリーと呼べるようなスミレのような香りで、奥には杏~レーズン~レザーのように深みのある部分も。さすがの佇まいです。
3本を2時間近くかけてテイスティングしていましたが、全く飽きることなく恍惚にひたっていました。
これらの比較で言うと、本45年が総合的には一番の好み。
青みのあるメロンや、オイリーさをさほど感じない濃厚な動物的脂肪酸があって、ボディでは麦感がシェリーと共鳴して甘みが付加されたことで「甘い干し柿」の印象です。
余韻も長く、チョコレートのようなフレーバーが時間と共にクリーミーに変化していく様子が分かります。
40度とは思えないパワフルさを兼ね備えた、素晴らしい1本でした。
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久々にテイスティングノートを再開。。。
ウスケバのバージョンアップでちょっと戸惑いましたが、大阪でのイベントを経て、自分なりに継続して感想を述べていくことに意義があるかなと再認識しました。
なにより今回経験したのは、「気圧」問題。
事前にすべてのボトルをチェックして宅急便に預けたのですが、開栓後の移動は陸送じゃないと(出来れば自前で)思わぬ変化を見せてしまうのかなと。
どういう配送手段だったのかは詳細には分かりません。
スプリングバンクやベンリアック、少量でしたがミルトンダフなどは未開栓等で「空気量」はわずかでしたからポテンシャルは保っていたと思いますが、それ以外については大なり小なり変化を見せていたように思います。クーラーボックスで運びましたが、気圧による気液平衡の変化なのかと愕然としました。
関東や福島OFFでは、出来うる限り状態の良いものだけを提供できたと思いますし、むしろ自分の中で自慢の部分でもあったのですが、今回も同様に良好な状態を保っていたところで。。。悔しい気持ちが残ります。特にローズバンクについては通常の力では栓が抜けないほどでした。
ぜひ皆さんも開栓後の空輸にはご注意下さい。
#グレングラント