インテリアに何故か手裏剣がある店の若造です。
シンプルなカクテル程難しい。ジントニックなんかは特に、店によってこだわりが詰まってます。
当店は至ってシンプル、強いて言えばライムの緑の皮を剥ぐくらいでしょうか。
店によってはビターズやピールをするところもありますし、ジンやトニックの銘柄もそれぞれです。分量、グラスもそれぞれです。
それぞれなら、それが店の個性なので、難しいってのも変な話です。
なので難しさがあやふやになってしまいます。美味しいジントニックの定義なんてのがあれば、また別なんですが…。
私が思うに、平たく言えばそのカクテルへの思い。
一杯のカクテルに心を込めて作る事はバーテンダーとして当然ですが、10杯のカクテルに(それも同時に)心を込めるのは少し難儀かもしれません。
難儀でも、それをするのが仕事です。
それから、メジャーカップを使って作るか、目分量でつくるかと言うのもあります。
中にはメジャーカップを使ってくれた方が安心と言う方もいるかと思いますが、この事事態は味だけをみたら左右することではないと思ってます。
何故なら、トニックウォーターをメジャーカップを使って入れるわけにはいかないからです。
ならば、結局のところグラスの形状や、氷のつめ方から、水かさでカクテルを作るわけにはいかないですから、トニックウォーターは目分量で入れる事になります。
そこで、メジャーカップを使うにしろ使わないにしろ、必ず酒とに合わせてトニックを入れるということがくっついてくるわけです。
なので、メジャーカップを使わないバーテンダーさんが作るジントニックも、味のブレはない事になります(意図的にブラす事を別として)。
メジャーカップを使うか使わないかの違いを強いて挙げるなら、一杯のアルコール摂取量が多少変わる事があると言う事でしょうか(アルコール度数はこの話によると変わらないはず)。
ただし、メジャーカップを使わないバーテンダーさんの多くは、30mlなら30ml、ピッタリ目分量で入れる事ができます…はずです(大丈夫か自分!笑)。
結局は、どういうカクテルを作ろうとするか、それに尽きると思います。
そしてその想像力を養う事が、我々の研磨やと思います。
究極に完璧な、全てに平等な同じ味は、ロボットに任せて、DEKACHOというバーテンダーの、もしくはお客さまの為だけのジントニックを作り続けるのみなのです。
頑張ります♪
#カクテル