朝から営業終了まで息が切れていた(ような気がする)若造です
帰りは再び灯油缶持って帰ります・・・
一応モルトウイスキーの製造は前回までで終わったのですが、厄介なことにグレーンウイスキーの製造にも着手せねばならないでしょう
これは本誌でも10ページほどなので、2~3日で終わらせたいですね
間に合うのでしょうか・・・・・
まず、大麦麦芽のみを原料にするモルトウイスキーに対してそれ以外の原料で作るものをグレーンウイスキーといいます
基本的な義務や決まりごとはモルトウイスキーと一緒です(蒸留度数、熟成期間云々)
モルトに比べて安価で大量生産できますが、強烈な個性はないため、モルトとブレンドされることが多いです(=ブレンデッドウイスキー)
製造工程でモルトウイスキーと大きく異なるのは
○穀物の粉砕をハンマーミルで行う
○連続式蒸留器を使用する
○一般的に、使い古した樽で熟成(樽成分を引き出すことはあまり望まれない)
などです
モルトほどの個性がないのは、連続式蒸留器でより純度の高いアルコールを抽出する為です
主にエチルアルコール、フーゼルアルコールで形成されます
未発芽の小麦やトウモロコシを主の原料とし、総量の1~2割ほどの大麦麦芽を糖化時の酵素源とします
ハンマーミルで麦芽を細かく粉砕、これはろ過しないので粒度分布管理が必要ないためです
スリラータンク(原料の混合タンク)で粉砕した穀物と約40℃の水を混ぜ合わせます
クッカーに移し、120~150℃に加熱します(=クッキング)
クッキング終了後、65~70℃に冷却し、糖化の工程にまわします
水と粉砕麦芽の混合液をクッキング終了液にまわして糖化です
糖化後はろ過しないことが多いのがモルトとの違いです
糖化液が抽出できたら、18℃に温度を下げ、発酵槽で酵母を添加します
モルトよりやや長めの発酵でアルコール度数18~32%の発酵液を得ます
そして連続式蒸留器でアルコール度数90%以上の蒸留液を連続で得ます
アイルランドではピュアポットスチルという単式の釜で蒸留することがあります
そして、樽で短期熟成させて終了します。端折ったところは大体モルトと同じ感じです(多分)
復習
Q① 日本では蒸留時のアルコール度数が95%を超えると原料由来の香味成分を感知するのが困難なため、なんと呼ばれるか
Q② グレーン製造でのクッカーの種類は2種類あるが、それぞれなんと呼ばれるか
Q③ 糖化槽での原料(+麦芽)と仕込み水も混合比率は
Q④ ニッカがカフェ式蒸留器を西宮工場から仙台へ移設したのはいつ
Q⑤ ディアジオ社のグレーン工場を3つ
答えは追記
A① ニュートラルスピリッツ
A② バッチ式
連続式
A③ 1:2.5くらい
A④ 1999年
A⑤ キャメロンブリッジ(稼動中)
キャンバス(閉鎖)
ポートダンダース(稼動中)
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