WPへの道も40回目です
お付き合い頂きありがとうございます。回数こなすよりも合格せなではあるのですが、これをすることにより1mmでも合格に近づけばいいなぁと思います
合格できなかったら来年もお付き合いくださいませ笑
樽の続きです
樽の細胞壁を組成する成分は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンで、それぞれ5:2.5:2.5くらいの割合です
セルロースは地球上最も多い生物素材、ヘミセルロースはセルロースに付随して存在する多糖類です。、リグニンは樽のチャーによりフェノール化合物やバニリンなどを生成します
樽材由来成分としてポリフェノールがあります
これは植物の光合成によってつくられる物質で花葉茎などに含まれ、多くは苦味や渋み成分として知られます
植物の色素成分としての作用以外に、昆虫からの食害から身を守り分泌物を無毒化するなど、生態防御の役割を果たしています
そのため強い抗酸化作用を持ち生物の老化の原因となる活性酸素を除去する働きや、善玉コレステロールを増やして動脈硬化を抑制するなどの働きがあります
ウイスキーの樽材から溶出し琥珀色を呈する成分にこのポリフェノールは含まれています
樽の材料は主にオークです
オークは学名ではクエルクスに属し、ブナ科コナラ属に分類される広葉樹です
学名のクエルクスには「美しい樹」などの意味があります
ウイスキーの樽には主にアメリカンホワイトオークやコモンオークが使われます
ホワイトオーク 学名クエルクスアルバ
通直性と強度に優れ、バーボン樽、シェリー樽、ワイン樽として使われる。スコッチの約9割はこれです
アルバは「白い」の意味
コモンオーク 学名クエルクスロブール
ヨーロピアンオークの代名詞。「樹木の王」、「森の王」などと称されます
ロブールは「強い材」の意味
コニャックやブランデーワイン樽などに古くから使われてきました
最近は良質のものが少ないのでマッカランのようにスペインに進出して自前で選定するところもあります
セシルオーク 学名クエルクスペトラエア
ワイン材として主に使われます
ペトラエアは「岩石」も意味
乾燥し、痩せた土壌でも成長します
ミズナラ 学名クエルクスモンゴリカ
北海道、樺太、中国東北部に生育
洋樽材に比べ過透性が大きく、容器として漏れ易いので「ミズ」ナラと呼ばれる
樽として使用するには洋樽よりも厚く側版を加工する必要がある
復習
Q① 液漏れを防ぐチローズという物質が特に多く含まれるオーク材は
Q② マッカランがスペインに樽の選定を始めたのはいつ頃か
Q③ オークの実はなんと呼ばれるか
Q④ バーボンバレルを解体し、側版を増やして切りそろえ、250リットル程の大きさに作り変えた樽をなんというか
Q⑤ バット樽はラテン語でどんな意味
答えは追記
A① ホワイトオーク
A② 1976年頃
A③ ドングリ
A④ ホッグスヘッド
A⑤ 大きい樽
#WPへの道