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ウイスキーに携わる人々(17)

{写真、クレイゲラヒーブリッジ、スペイ川}

(スコットランド・スペイサイド地区)ウイスキーに関わって来た人々の話です。スコッチウイスキーへの情熱が伝わってきます。スコッチウイスキーが最高との思いが、伝わってきます。

子供の頃、父親と一緒にヨット遊びをしていたものです。
ある月、エリスケイにある辺びな小さい湾に上陸しました。
そこにいるおじいさんにジェリカンに水を入れるところを聞きました。
とても無口なおじいさんでした。
そしてうちの父親が「ポリティシャン号が浅瀬に乗り上げたのはあの辺でしょう」と言っていました。
そうしたら、そのおじいさんが「そう、あの辺です。あの小さな岩の辺りです」と言っていました。
ちょっと間をおいてからうちの父親が「そのあと1,2週間ぐらいはウイスキーには困らなかったでしょうね」と言っていました。
そうしたら、そのおじいさんの顔が突然非常に嬉しそうな表情に変わりました。
「1,2年ぐらいは困らなかったんですよ」と言っていました。
本当かどうか分かりませんが、ちょっとした話があります。ある人はざんげしに行く途中、戻ってくる人に会いました。
「どこに居ましたか」と聞いたら、「教会でざんげしていました」と言われました。
「牧師さんに会いましたか」「ええ」「新しい人ですね」「ええ」「どういう人ですか」「いい人ですよ」「どういう意味ですか,あなたがポリティシャン号からどれぐらいの量のウイスキーを盗んだか言わなかったのでしょう」「言いましたよ」「彼は何と言いましたか」「罪ではない、盗まない方が罪だと言われました」ウイスキーを飲めば飲むほどこの話が大げさになります。
まあ、ウイスキーで口数が多くなりますが、詰も面白くなると思います。
ドラムを何杯も飲んだら全ての世界問題が解決できます。
もちろん、その次の日は何も覚えていません。
一旦3杯飲んだら、もっと飲んだ方がいいと思えるようになります。
私が死んだら、棺に私の一番好きなウイスキーを一緒に入れてもらいたいです。
スコッチ・ウイスキーは軽くみられることは多いのですが、イギリス、特にスコットランドにとって経済的にかなり重大なものです。スコットランドの一番スケールの大きな業界です。
毎年、およそ23億ポンドに当たる輸出が発生します。
ということは、輸出の稼ぎ頭としてイギリスのトップ5、またはヨーロッパのトップ10に入ると言う訳です。
ヨーロッパで、特にイギリスでの貿易収支に対する貢献度が大きいです。
我々の輸出品は全体の売り上げの90%に相当します。
聞いて驚く人は多いのですが、現在世界でモルトウイスキーの一番大きな市場はフランスです。
他に日本、アメリカ、スペインやもちろんイギリスも大きな市場です。
現在、スペインはウイスキーの消費量においては世界で一番多いのです。
スコッチ・ウイスキーの国際的な人気は色んな形で現れます。
例えば、ギリシャではウゾよりよく売れます。
また、フランスでは、スコッチ・ウイスキーの販売量の一ケ月分はコニャックの販売量の一年分より多いのです。
アメリカではスコッチ・ウイスキーはバーボンよりよく売れます。

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#スコットランド蒸留所、風景

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