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The Glenlivet Graet Taisting

さて、遅くなってしまいましたが先日行われました「ザ・グレンリベット・グレイト・ヴィンテージ・セミナー」のレポートです。

ザ・グレンリベット 1967~1972(1971を除く)の垂直テイスティングというとんでもない企画でした。

一年毎により、はたしてどのように味わいが変わってくるのか?
そして、60年代と70年代のちがいとは?

私自身、とっても楽しみにしておりましたこの会はとても有意義なテイスティングになりました。

樽は、すべてバーボン・ホッグスヘッド

ボトリングは98年です。

67~69年の物は、アプリコットやトロピカル系。パパイヤなどの感じがいたします。
そして、余韻の長さといったら・・・ヤバシです。

悶絶とはこのことか!というくらいみなさん唸っておりましたね。

67と69年は、大変に似ておりましたが68年はやや、ウッディさが残るような感じがいたします。

69年は、時間が経つにつれて爆発するその香りに卒倒しそうになりました。

70年、72年は、これまたリベットの特徴をしっかりと残したような味わい。

オレンジの柑橘系の香り、嫌みのない樽のウッディさ。

程よいスパイシーさ。

意外と70年が皆様お好みだったようですね。

なぜかと申しますと、普段飲みなれているリベットのニュアンスを凝縮したような感じだったからではないかと考えられます。

いずれにせよ化け物級であることには変わりないですが・・・。

熟成の1年でここまで変わるものなんですね。

と同時に、60年代のシングルモルトの原酒がなぜにここまでフルーティーさを出すのか?
考えられるのは麦芽の種類の違い、樽の品質、イーストの働きによる酸度の違いが関係していいると思います。

そして、熟成により高級脂肪酸、カプロン酸エチルなどが空気と触れあい凝縮され、アプリコット、トロピカルに代わるのターニングポイントが26年~29年の熟成以降にあらわれてくることが多いのか?

たしかに昨今人気のロングモーン’76伝説やトマーティンなども基本的に熟成年数が29年~30年以降の物が多いですからね。

まだまだ研究の余地があるかと思われます。

いずれにせよ、大変にうまいシングルモルトであることには変わりないと考えられます(笑)

参加された皆様に、ほころんだ笑顔がみれたことに私自身嬉しく思いました。

次回のテイスティングはさて・・・・何にいたしましょうかね?

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