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グレンドロナック12年入荷!

【清らかな水が湧くピート層の大地】

スペイ川の東30キロ。デヴェロン川流域の村ハントリーからさらに東へ14キロ。麦畑が広がるフォーグの小さな清流をまたいで、古色蒼然として石造りの蒸溜所が立っています。小川の名前は「グレンドロナック」。古ゲール語で「黒いちご」を意味するこの名にちなんで、蒸溜所は「ザ・グレンドロナック」と呼ばれてきました。蒸溜所の周囲は、ヒースに覆われた丘陵か、牧場か、さもなければ麦畑。花崗岩に磨かれた水が丘のあちらこちらに湧き出して、ピート層の大地を潤しています。

【ウイスキー・キャットが棲む蒸留所】

ザ・グレンドロナック蒸溜所は、ボインズミル農場主J・アラディーズが館の隣りにつくったもので、1826年にライセンスを取得しました。以来、時がまるで止まったようなこの谷で、製法も昔のまま。伝統を口にしながらも近代化を進める蒸溜所が多いなか、この蒸溜所はウイスキーづくりの古い姿を最もよく残しています。ウイスキーの原料である大麦を狙って来るネズミ。それを狙って蒸溜所に棲みつくウイスキー・キャットと呼ばれる猫がいまも闊歩する、昔と変わらぬスコットランドの風景が、ここザ・グレンドロナック蒸溜所には残っています。

【すべてが昔のまま手づくり】

フロアモルティングによる麦芽づくり、木桶での発酵、石灰による直火蒸留。ここザ・グレンドロナック蒸留所では、そのすべてを昔のままに熟練の職人たちが行っています。

使用大麦の一部は地元産。ピートの香りがする清水を吸って大麦は目覚め、床に広げられます。モルトマンが時折シャベルでひっくり返し、熊手で鍬き返し、新鮮な空気を混ぜています。発芽した大麦はキルンに運ばれ、ピートで燻されます。仕込みの水も、浸麦の水と同じ蒸溜所敷地内の井戸から汲み上げる清冽なナチュラル・ミネラルウォーター。

#愛してやまないモルトたち

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