さてさて、テイスティング会が終わり向かうは銀座なんですが、ちょっとよりたい1件がもう一つ。
それは、名店トニーズ・バー。
そこは私が、バーテンダーを始めたばかりの頃、とある雑誌を修行先の鹿児島で見ていた時にまだトニー氏がご存命の頃の写真でした。
すごい行きたい!と思ってから早12年ようやく伺うことができました。
店内は、レア・ボトルの山!と同時にこの歴史ある佇まいに胸が一杯になり興奮してしまいました。
今は、お弟子さんの越智さんとトニー氏の姉であるベッティーさんがカウンターを守っている。
以前よりいただいてみたかったあの「ソルト・レイク・シティ」をやはり1杯目にいただくことにし、本物の味にいたく感銘を受けました。
新橋のサラリーマンも昔よりここに立ち寄り、この味を楽しんでいたんでしょうね。
なんか、私自身にもそういう時間を皆様に提供でできるようにならないと、とそんなことも感じながらいただきました。
後はいくつかの素晴らしいシングルモルトをいただきながら、ベッティーさんと越智さんとで談笑に浸ることができました。
この素晴らしい空間を離れるのは名残惜しいのですが、時間もないということで次はお世話になっているあのお店へ・・・。
いつもにこやかなマスターの笑顔から「昨日、お客様が来られて今日来るかも?って聞いてましたよ」って。
あっ!そうでしたね。そういえば・・・。
なんか複雑ですが、ここに来られるお客様たちが私のお店にも寄っていただけるだなんて、本当に光栄なことです。
そんなお店が静岡にもたくさんありますが、遠く離れた場所でもそんな話ができるのですからね。
「そういえば」。お客様と約束していたことを思い出し、バルサミコのカクテルを飲んでくる約束があったんですよね。
そんな話をしたら、マスターがニヤリとして「どうだったかな~」なんていいながら淡々と造り始めました。
完成したカクテルはとてもバランスがよく、さすが!と感じるものでした。
この想像力は本当に果てしないですね。この方の柔軟性と行動力には本当に頭が下がります。
最後にいただいたのは、シャルトリューズのヴェール。
あれ?こんなに香りが高かったっけ?というくらいのおいしさ。
なぜこうなったか?答えはお店でお話しすることにしましょう。
ここでお話しするのはもったいないので・・・。
どちらにしても、OOさんたちの約束のバルサミコ・カクテルが呑むことができて本当によかったです。
そして、内田さんからはいつもたくさんの刺激をくださり本当に嬉しく思います。
そんな事を思いながら、ほろ酔い加減で時間のない銀座を後にしました。
#俺流BAR巡り