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名門の酒~そして43%の重み~

お客様の中にはこの43%という物がひとつのキーワードになっていることがあるようです。

なにが?というと近年輸入されているスコッチはアルコール度数が、40%-700mlとなって販売されているのは皆さんもよくご承知のことと思います。

これは、諸事情によるものだそうですが、確かにこれにより味わいが少しドライな口当たりになってきているようです。

深みというものが、欠けてきている感じもします。

ユーザーの方々は、こういった点にも敏感になっているらしく今のウィスキー・ブームのすごさがうかがえます。

そんな意見をいただいたからには、そういったお客様方の為に味わいの深かった頃のブレンデッドを提供させていただこうと思い探してまいりました。


Dimple(ヘイグ) 43%-750ml
TEACHER’S    43%-750ml です。


Dimpleは、かの名家「ヘイグ家」が19世紀後半に売り出した物で、その独特な形状から「ディンプル(凹み)」と呼ばれてきました。
アメリカでは凹みのことを「ピンチ」と呼ぶのが一般的で、事実「ピンチ」という名でアメリカでは通っていましたが、現在では「ディンプル」の名で統一されています。

ローランドのグレン・キンチーをモルト原酒の核とし、軽くドライな口当たりが特徴となっています。

Teacher’sは、かのウィリアム・ティーチャーが、つくった銘酒。
グレン・ドロナックを中核にし、アードモアなどが含まれている。
ウィリアム・ティーチャーは、一定な品質を保ちその厳格さから「スコッチの先生」とも言われています。

この味わいはいつまで、楽しむことができるのかわかりません。
ただ私が思うに、古いからいいのではなく、時代を感じ、今を知ることが大事なのではないでしょうか。

ノスタルジーを感じ、思い出話をカウンターで語る。そして知らない者は、それを知るために・・・。

こんな時間の使い方を皆様に提供したいと思い、私はオールド・ボトルを探しているのです。

批判をさせるためではありませんので、その点だけは深いご理解をいただけたらと思います。

新しき挑戦は、古き時代から続いていますから・・・。

#愛してやまないモルトたち

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