5月25日(日)
この日、特別にお店をお休みにして久しぶりの浜松へ向かいました。
それは、浜松市の名店 BAR THINKの20周年記念のパーティーへ参加するためでした。
私がその昔、まだバーテンダーとして走り始めたばかりの頃、少しだけ浜松でも働いていたことがあります。
その時、BAR THINKへご挨拶へ伺ったときの緊張感が今でも忘れることが出来ない。
高田氏(現宮古島店)がまだこのカウンターにたっていらっしゃった頃のことです。
厳格で、優しく情熱があふれている憧れのバーテンダーでもあります。
そしてまさに浜松のバー文化を定着させた方といっても過言ではないと思います。
若かりし頃、このカウンターの中でNBAのジュニアカクテルコンペティションの練習を北村 聡氏を招いてご教授いただいたことも忘れることが出来ません。
今では、私と年が変わらない鈴木宏明氏に代わり前マスターの高田氏の信念を引き継ぎながら新しいTHINKを作り上げていっている。
この鈴木氏との出会いは、私が袋井のNO’AGEを開店するときに挨拶をしに行ったときでした。
年も変わらないが「こう!」といった信念を曲げることのない尊敬するバーテンダーであり、良き友人、ライバルでもあります。
この鈴木氏がTHINKを受け継いで7年を経てこの20周年の記念パーティーが行われることができた。
このTHINKを受け継いだ時から7年間本当に大変だったと思います。
比較もされたことでしょうし悔しい思いもたくさんしてきたことでしょう。
しかし今は、彼の元に集まり慕ってくれるお客様の多さはこのパーティー会場を見れば一目瞭然だと思う。
世界的ウィスキーライターでスコッチ文化研究所 代表でもある土屋 守氏や、このウスケバを管理されているワイン・アンド・スピリッツ・ジャパン㈱の代表取締役 渡辺様や浜松のそうそうたるバーテンダーが顔をつらねている。
(渡辺様とは本当に久しぶりの再会だったのでとても嬉しかったです)
今回のパーティーは久しぶりに会う顔が多くグラスの空くペースも本当に早かったです。
会の最後に壇上に上がり高田氏からの「今度は30周年でお会い致しましょう!」という言葉がこれからのTHINKがまだ成長していくことを誓った言葉だと思いました。
そして、鈴木氏のお客様へのお礼の言葉の中にあった「自己満足をしない」という言葉。「トリニティー」という言葉。
まさに私も今考えている事と同じであった。やはり彼は生涯のライバルだと思う(迷惑じゃなければね(笑))
そして目からこぼれそうになっている雫が彼の今までの思いを感じさせられ、私も感極まる思いでした。
私も、この「バー文化の伝統」を引き継ぎ20年、30年とバー・テンダーを続けていくことを誓い、共に切磋琢磨しながらバー・テンダー道を歩み続けて行きたいと思います。
高田さん、鈴木君、本当におめでとうございます。
BAR NO’AGE 井谷 匡伯
#俺流BAR巡り