さぁて中身は大丈夫か?
ウィリアム・ハンバード ドス・コルタドス
ご存知の方は少ないと思いますので、シェリー番長《笑》の中瀬航也氏 著書 「シェリー酒」から抜粋してご説明させていただきたく思います。
ドス・コルタドスを説明する前に「パロ・コルタド」を説明しなければなりませんね。
名称のパロ・コルタドとは1回切るという意味でもともとは樽に書かれていたある印を指しておりました。
ラジャ「/」というマークの横棒を1本引いた(切った=コルタド)ようなマークになります。
タイプの特徴は、『アモンティリャードの香りとオロロソのコクを持った」と説明されていますが、醸造学的にはフィノになる可能性の高かったオロロソ」となります。
昨今では、その希少性からかクローズアップされる事が多くなりましたが、不思議な事にこのタイプがドライとして市場の評価を受けるようになったのはここ半世紀の間のことです。
それまでの多くはブレンド用にまわされていました。
さて、ドス・コルタドスですが、スペイン語で「ドス」とは2という意味になります。
パロ・コルタドもそうですが、この数字はソブレタブラで過ごす年数を指しますので、この場合はソブレタブラで2年となります。
パロ・コルタド自体が珍しいのですから、このタイプもそれ以上に珍しいということが理解できます。
現在では、このウィリアム・ハンバートのドス・コルタドスは2000年から実施された最低年数年数表記の際に「パロ・コルタド・ヴィエホ 20年 VOS」として販売されております。
「シェリー酒」 中瀬航也 著 PHPエル新書」から抜粋
じつは、私もこドス・コルタドスは飲んだことがなく開けるのが楽しみなんです。
ただ古いものなので、味わいが心配ですが・・・・。
とにもかくにも、勉強の為仕入れてみました。
皆様もお試しくださいませ。
#シェリーワインの旨さ