MENU

素晴らしきスタンダード

近年フルーツの味わいの向上や比較的手に入りやすくなったせいか、カクテルのジャンルのなかでもフルーツカクテルが人気を占めているような気がします。

私も以前より、フルーツを農家さんや卸元などに出向いてよりいい物を手に入れるために奔走して来ました。

フルーツのカクテルはバー初心者の方や味わいがわかりやすい為、ある意味すごく良いアイテムだとも思います。

これからも当店でも、お出しして行きたいと考えております…がここ最近考えてしまう事があるんですよね。

それは、古来より受け継がれている素晴らしきスタンダードカクテルが徐々に忘れ去れて来ているのではないか?と。

スタンダードカクテルは、お店の顔ともいうべき物で、お寿司屋さんですと〆さばやこはだ、玉、穴子をどのように調理するのかでその寿司職人の心意気が伝わってくるものだと思います。

バーテンダーが作るカクテルも同じ事で、ジン・トニックやジン・フィズ、マティーニ、サイド・カー等などのスタンダードをどのように作るのか、またその方にあわせながらも個人のオリジナリティーを表現するカクテルだと考えます。

当店でも、フルーツカクテルは売りの一つでもあるのであんまり言えませんが、スプモーニやスクリュードライバーなんかも良いんじゃないですかね?

バーテンダーは、日々研究をしてより美味しいカクテルを提供するために努めておりますからね。

フルーツカクテルの間ににバーテンダーの心意気をたまにはオーダーの一つに加えていただけると嬉しく思います。

#バーテンダーの独り言 #オリジナルカクテル

この記事を書いた人