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WHISKY TAISTING会のレポート

9月に入り一気に秋の香りを感じる9月3日に開催をさせていただきました「WHISKY TAISTING会」のレポートを記載させていただきます。

 

当初企画をさせていただいた時は8月の猛暑の中でペアリングのためのテイスティングは苦行の日々でしたが、9月に入ってから一気に涼しくなりハードリカーをお楽しみいただける日となり、安堵をいたしました。

 

さて、今回のテーマは「M」から始まる蒸留所となりました。

 

テイスティングボトルは、

 

MANNOCHMORE 1984 スピリッツ・オブ・スコットランド

 

MORTLACH  26Y  アデルフィー

 

MACHDUFF 13Y ジャックウィバース リンブルグ・ウイスキー・フェアー向け

 

MACALLAN  12Y ウィルソン&モーガン イタリア周り

 

 

サブテーマとしては「新旧のシェリー樽熟成の味わいの違いと変化」

 

という形となりました。

 

ペアリングの品は、シェリー樽の味わいを邪魔しない為に「同調」をさせる為に和栗のグラッセや静岡産のイチジクのタルト プーアール茶のナパージュという形にさせていただきました。

 

実際にペアリングをしてみますと、和栗の甘さと地味深さがシェリー樽熟成による若干のスパイシーな香りやウッディな味わいを和らげつつ、ウイスキーの中にある甘さを引き立ててくれるアンプのような役割となりました。

そしてイチジクのタルトは、高いアルコール度数であるウイスキーのテイスティングによる下のしびれから解放させる役割となりました。

涼しくなったとは言え、日中のウイスキーのテイスティングは疲れますからちょうど良かったのではないかと思います。

 

そして、肝心のウイスキー達のお話をさせていただきますと。

オールドボトルである「MANNOCHMORE 1984 スピリッツ・オブ・スコットランド」「MACALLAN  12Y ウィルソン&モーガン イタリア周り」に使われているシェリー樽は、マノックモアにはリフィールのシェリー樽、マッカランにはファーストフィルのシェリー樽ではないかと考えられます(表記がなかったので)まノックもアニははじめにオールドボトルに感じる枯れた香りを感じますが、ある意味ほのかに感じる程度でしたのでグラスに注いでから10分程度でおさまってきました。

そして対照的にマッカランは、どっしりとしたシェリー樽の熟成の存在感を感じさせてくれる味わいで、新旧のシェリー樽による味わいの違いをより際立たせてくれる1本となり比較対象として大変に面白かったと思います。

 

「MORTLACH  26Y  アデルフィー」「MACHDUFF 13Y ジャックウィバース リンブルグ・ウイスキー・フェアー向け」

は、それぞれリフィール・シェリーホグスヘッド、ファースト・フィルのシェリー樽。それぞれ違う蒸留所とはいえリフィールとファースト・シェリー樽との違いをより鮮明に感じることのできるボトルでした。

リフィールとファースト・フィルの樽によるウイスキーへの味わいの影響などのお話もわかりやすく紅茶の例を使い解説をさせていただきました。

 

そしてそれぞれ、ネガティブな点とポジティブな点があること。

そして、まだしっかりとした解明はされていないのですが、オールド・ボトルであるマノックモアやマッカラン、現行のボトルであるモートラックやマクダフの味わいと余韻の違いが、シェリーの歴史によって使われていたのではないかと考えられる樽の違いなど。

少しマニアックな点もあったかと思われますが、そこはどうかお許しくださいませ。

 

これから秋が深まりシェリー樽熟成のウイスキーを、より美味しくお愉しみ頂く為の会となったのではなれば幸いです。

 

次回は、順番で行けば「N」なのですが、ちょっと難しそうなので「O」になる可能性が高いです。

 

是非ともまたのご参加をお待ちしております!

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