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15周年を迎えて

改めまして….

2000年を記念するミレニアム・イヤーに地元である袋井市で開店をしましたBAR NO'AGEも2015年11月15日。この日で創業15年となりました。 

これも多くのお客樣方からのご支援と諸先輩達からのご指導とご鞭撻のお陰と深く感謝をしております。

11月14日〜15日かけて開催させて頂きました特別営業には本当に多くのお客様においでいただきました。そして、仲間達や大切なお客様方から心のこもった店内に入りきらないほどの素敵な花達。

こんな素晴らしい周年は、今までの中でも一番です。

14日は前夜祭としてモルト好きの皆様が多く集まり、15日には鹿児島からわざわざ御越し頂いた師匠である「BAR OLD CLOCK」の佐々木 秀治氏と共にカクテルを作り続ける一日となりました。

ほとんどのお客様が師匠に作ってもらいたいというリクエストで、師匠にも「作りすぎだろ・・・」と。

当然そうなるとは思っておりましたが、何故か皆さんのオーダーは普段ご注文をされた事の無いマティーニやマンハッタン、サイド・カー、ジン・フィズ…という王道のカクテルで、特にサイド・カーのオーダーが多かったように思えます。
オーダーのほとんどがショート・カクテルという事で買い足しておいたカクテルグラスでも全く足りず、作っては洗い、作っては洗いという状態に….

有り難い事です。

久々にコンビを組んだ師匠とのカウンター内でのコンビネーションは、すぐに勘を取り戻す事が出来ましたが、やはりはじめはぎくしゃくとしていて皆様にご迷惑をお掛けしたかと思います。

ですが私にとりましてはとても有意義で、昔のままの師匠のスタイルを間近に見て興奮をしながらもまた心地いい緊張感、そしていままで自分の足りなかった事や忘れていた事を思い出させてくれました。

そして、時間は過ぎ遅い時間になりますと限られたお客様の中で師匠も少しずつ舌が滑らかになって来てOLD CLOCK時代の「師弟漫才」がはじまり、まさにあのコンテナでやっていた頃のOLD CLOCKが戻って来たかのような時間となりました。

結局終わったのは深夜3時を越え、この15周年の良き日を無事に終える事が出来ました。
さすがに日曜の3時を越えればやっているお店も無く、小腹が減った私達は禁断のラーメン屋へ。

その時はじめて「15周年おめでとう」と師匠から言われ、いままでの恩返しが少しでも出来たのではないかと思い言葉が見つかりませんでした…

その後いろいろと師匠からのお言葉を頂きましたが、その中でも昔から言われている言葉だった「手間を惜しむなよ」という言葉が胸に染み渡りまた、自分の中でもう一度復唱して16年目に入った私のテーマとしてバーテンダー人生を過ごしていきたいと思います。

最後になりますが、いろいろと反省する点がありご迷惑をお掛けしてしまったお客樣方には、本当に心から御詫び申し上げます。

そしてお忙しい中、遠方からわざわざ駆けつけて頂いたお客様たち。激励のお言葉と共にたくさんの御祝いを下さった諸先輩。唯一の休みの中を時間を割いて来てくれた仲間、仕事を早く切り上げて駆けつけてくれた
同志。 本当に感謝の気持ちでいっぱい過ぎて言葉が足らない私はこの思いを伝える言葉が見つかりませんが、この気持ちは16年目と40代を迎える私のこれからでお返ししていきたいと思います。

本当に本当に15年間、ご愛顧くださりまして誠に有り難うございました。

16年目のスタートは切りましたが、これからの新しいBAR NO'AGEも是非ともご愛顧くださりますよう心からお願い申し上げます。

BAR NO'AGE    井谷 匡伯 ・ 洋子

 

#バーテンダーの独り言

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