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スマートに飲む

 ある酒屋さんの営業の方がみえた。「モルトを楽しむ会」のウイスキーを探すのが第一の目的であったが、話が逸れて「酒の楽しみ方」の話になった。
 当店の「飲み方7ヶ条」の一つに、「楽しく飲むべし」という項目がある。まさにその通りだという結論に達した。もう一つの要素は「スマートに遊びながら」ということである。

 しかめっ面をして、「この酒は・・・だから美味いのよ」「この樽は・・・だから面白いのよ」などと言いながら、一見は真面目そうに見える会話をしながらモルトを飲むのもいいかもしれない。
 でも、それよりは「美味い酒は美味いんだもん」と言いながら、酔っぱらっていくのが正しい酒の飲み方ではないのか。もちろん酔っぱら度合いは自己責任においての話。

 「美味い酒をくれ」と言われてお客様に応じるために、バーテンダーがバーに立っているのだ。シェーカー振りマシーンでもなく、酒注ぎマシーンでもない。お客様に「美味い」と一言言わせたいがために、閑古鳥を調教しながら、ボーっとドアの開くのを待っているのだ。

 先日「シガーとモルトを楽しむ会」がWSJさんの主催であった。私は残念ながら参加できなかったが、参加した人から漏れ聞くところによると、大変盛り上がっていたそうである。シガーはトリガーとしての責任を十分に果たしたそうだ。ウスケバの集まりに初参加した人も多くいらしたそうで、2次会まで一緒に行かれた方もいらしたというではないか。「シガー」は人が集まるためのきっかけになったにすぎない。

 シガーも一つだが、スマートな遊びは色々あるだろう。たまにはジェームスボンドでも気取ってみませんか?

 

#酒

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