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我が家

 夜中に帰宅するのはバーテンダーですから至って普通のことである。早く帰った方が問題なのだ。

 アルコールの臭いがするからと言って、嫁から文句を言われる心配が無い。
 今日は遅すぎるからと言って、嫁から文句を言われる心配が無い。
 売り上げが悪いからと言って、嫁から文句を言われる事はある。

 彼女は昼の仕事に就いているのだから、帰った時に寝ていて当然である。
 寝るときに、部屋の電気が消えているのも当然である。
 廊下には電気がついているので、入った瞬間は真っ暗な中に立っているように思える。

 電気もつけずソファーにへたってPCを立ち上げるのが習慣になっているのだが、何かにぶち当たることもなく、スムーズに歩けるものである。
 PC画面の明るさに目が慣れてからトイレまで歩くときも、ベッドにコソーっと潜り込むときときも、何かにぶつかる事はない。

 我が家とは、何がどこにあるか暗くても分かるものなのだ。

 時々ドスンという音をさせてしまう。
 だいたい次の日は宿酔になっていることが多いように思う。
 夜中は静かにしないと、回りの家からも苦情が来そうである。

 今朝の目覚めはすっきりしていた。

#徒然なるままに

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