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デブロン川~アバディーン~ブレヒン (穴埋め式)

本日の移動スケジュール
東ハイランド地方のデブロン川周辺からアバディーンに向かい、ブレヒンの町に入り、そのまま西のロッホナガーへ。

■デブロン川近郊蒸留所:グレングラッサ、バンフ、マクダフ 場所
デブロン川を挟んで、西のバンフの町にバンフ蒸留所(1983年閉鎖)、東のマクダフの町にマクダフ蒸留所がある。

・バンフ蒸留所
バンフは「子豚」の意味、1983年に閉鎖されたのち建物は取り壊され現在はボトラーズのみが出回っている。

・マクダフ蒸留所
マクダフは「ダフの息子」という意味、オフィシャルは「グレンデブロン」という名前で販売されている。
変わっているのは、初留釜2に再留釜3というシステム。(関連:タリスカー
オーナーはバカルディ社。

・グレングラッサ蒸留所
バンフからもうすこし西のほうにいくと、グレングラッサ蒸留所がある。
かつてスペイサイドウイスキーをつくろうとしてグレンロセスから仕込み水を運んでいたが失敗。
しばらく閉鎖されていたが2008年にオランダのスカントグループが買収、同蒸留所の元所長であったスチュワート・ニッカーソン氏により23年ぶりに操業開始。
初留釜の加熱にエクスターナルヒーティング(外部過熱方式)を採用している。(関連:ミルトンダフグレンバーギ)

■デブロン川~アバディーン間にある蒸留所:ノックドゥー、グレンドロナック、アードモア、グレンギリー
覚え方・・・「黒い丘」を超えて行こうよ~「黒イチゴの谷」を抜けて~さらに「大きな丘」を超えると~そこは「谷間の荒れた土地」だった~

・ノックドゥー蒸留所 意味「黒い丘
DCLが初めて建設した蒸留所
ブランド名は「アンノックAn Cnoc(小さな丘)
ヘイグのキーモルト。
所有者はタイ・ビバレッジ

・グレンドロナック蒸留所 意味「黒イチゴの谷
2008年よりオーナーはベンリアックディスティラリーである。
ウォッシュバックが密閉式で、二酸化炭素の回収装置が付いている。(環境に配慮したもの)
2005年までスチルの石炭直火加熱を行っていた。(関連:マッカラン、グレンファークラス)

・アードモア蒸留所 意味「大きな丘
ウィリアム・ティーチャー&サンズが建設した蒸留所。
ラフロイグのクォーターカスクで後熟させる為、アイラモルトのようにスモーキー&ピーティ-。
大きな丘の名の通り、東ハイランドでは最大級の生産規模を誇る。初・再あわせて基のポットスチル。

※グレンドロナック、アードモアはどちらもかつてウィリアム・ティーチャー&サンズがオーナーであり、ブレンデッドウイスキーのティーチャーズティーチャーズ・ハイランドクリームの原酒である。

・グレンギリー 意味「谷間の荒れた土地
名前とは裏腹に、このあたりはアバディーンの穀物庫といわれるほどの大麦の産地だった。全然荒れてないのになぜ?
熱源に北海油田の天然ガスを初めて利用した蒸留所。
さらに温排水と発酵の二酸化炭素を利用して温室をつくってトマトなどの野菜を育てていた。蒸留所にはいろんな利用の仕方があるものだ。(関連:プルトニー)
1995年までフロアモルティングでピート麦芽を生産していた(関連:ハイランドパーク、ボウモア、ラフロイグ、スプリングバンク、バルヴェニー、ベンリアック、キルホーマン)が、現在はノンピートの麦芽を使う。
かつてのフロアモルティングが行われていた場所で現在は廃樽を利用したプランターづくりが行われている。
現在はサントリーがオーナー。(関連:オーヘントッシャンボウモア

■ブレヒンの町近郊蒸留所:グレンカダム、ノースポート、フェッターケアン、ちょっと離れてロイヤルロッホナガー 場所

アンガス地方の中心地、古くからあるブレヒンの町には2つの蒸留所。
グレンカダム、ノースポート(閉鎖)だ。

・グレンカダム蒸留所
オーナーはいろいろと入れ替わって2003年よりアンガス・ダンディが所有。(関連:トミントール)
スチュワーツ・クリーム・オブ・ザ・バーレーの主要原酒、バランタイン7柱
大麦のクリームといわれるスィートでクリーミイな味のモルト。

・ノースポート蒸留所
おなじみの1983年閉鎖。
城壁の「北門」の意味。
タウンヘッド蒸留所→ブレヒン蒸留所、ノースポート蒸留所→セーフウェイ(スーパーマーケット)
とうつり変わった。

・フェッターケアン蒸留所
ブレヒンから少しのフェッターケアン村にある。
スコッチに最も理解があり業界にとって最大の恩人となるグラッドストーン首相の父がかつてフェッターケアンの社長を務めていた。
再留釜に冷水を直接ネックにかける冷却システムがある

・ロイヤルロッホナガー蒸留所
ブレヒンから西のディー川上流域にはロイヤルロッホナガー蒸留所がある。
ストレートヘッドが2基しかないディアジオ最小の蒸留所。(2位はオーバン)
ロッホナガー山の山頂にある湖がそのまま蒸留所の名前となった。(ゲール語では岩の露出した湖
創業者のジョン・ベグが蒸留所となりのバルモラル城のビクトリア女王に手紙を書いたら、翌日本当に見学に来てくれて、気に入られてロイヤルワラントを授かった。
ジョニーウォーカーの原酒。

#東ハイランド(穴埋め式)

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