~ブリテン島の最北端、北海に面したこの地域の中心的街~
近郊蒸留所:プルトニー
ウィックの起源はヴァイキングの集落として始まり、ウィックとはヴァイキングの言葉で「入り江」や「湾」のことである。
ウィックおよびプルトニータウンはそれぞれウィック川の北と南の岸に位置し、一般的にはこれらをまとめてウィックと称されています。
ウィックには賑やかなショッピングセンターがあり、建物の多くはヴィクトリア時代の名残をとどめています。一方プルトニータウンは、漁業の中心地。19世紀初頭に漁村プルトニータウンがつくられたとき、その計画を推し進めた当時の国会議員の名前がプルトニーさんだったことから、のちにこれがプルトニー蒸留所の名前となった。街はその後、「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」の作者であるスチーブンソンさんの息子によって改良がくわえられた。
そんなウィックはかつてはヨーロッパ最大のニシン港いわれた程の大きな漁港だったが、今は停泊する船も少なくなんとなくさびしい波止場になってしまっている。
観光客およびビジネスパーソンには、ウィック郊外にあるウィック空港からアバディーンとエジンバラへの定期便が毎日提供されているので便利。
■プルトニー蒸留所(場所)
ウィック湾を見下ろす高台にある。言うまでもなくスコットランド本島では最北の蒸留所。
ハイランドパークが「北の巨人」ならこのプルトニーは「北の強者」と呼ばれる。別名「北のマンザニーラ」。
海近の蒸留所なので、やはり潮や海藻の香りが強い。
ポットスチルは初再1器ずつだが初留釜が「ひょうたん型」+T字シェイプでなんとなく70年代のスペースエイジ的なデザインを連想させる。
こうなってしまったのは、設計ミスで?スチルが部屋に入りきらなかったためネックを途中で切るしかなくなった為(笑)
「これは、切るしかないな・・・」とか所長が神妙な顔で言っている場面を想像すると笑えます。
そんなトラブルも乗り越えて現在は立派に稼働しており、蒸留所の温排水を利用した中央暖房により周辺の民家に熱源を送り届けたり、廃材を利用した発電設備で電気を供給したりと地域貢献にも大活躍!この地域にはなくてはならない地域密着型の蒸留所へと成長した。蒸留所にはウイスキー造りだけでなくていろんな利用の仕方があるんだなと感心させられます。
かつてはブレンド用のみでシングルモルトは存在しなかったが、現在のオーナーのインバーハウス社になってから「オールド・プルトニー」という名前でオフィシャルボトルが発売されるようになった。
バランタインの7柱。
#北ハイランド(穴埋め式)