MENU

Oban オーバン 

Oban オーバン

ゲール語で『小さな港』を意味するオーバンの街は、アーガイル地方のなかでももっとも活気のある町のひとつ。古くから漁業を中心として栄えてきた湊町。
インナーヘブリディーズ諸島への玄関口であり、ここからトバモリー蒸留所のあるインナー最大のマル島、キリスト教布教の中心となったアイオナ島(AD563聖コロンバが修道院建設、ピクト族のキリスト教化を進める)、メンデルスゾーンをはじめとする多くの芸術家にインスピレーションを与えたスタッファ島(フィンガルの洞窟)などへはここから船で行くしか方法がない。
メンデルスゾーンがスタッファ島に向かう途中にオーバンの街に立ち寄ったのは1829年で彼が二十歳のとき、このときの旅の成果がのちに有名な交響曲『スコットランド』や『フィンガルの洞窟』となる。
1794年にスティーブンソン兄弟によって建てられたオーバン蒸留所は珍しく街の中心に位置する蒸留所である。海に面した土地ならではの、かすかなピートを含んだフルーティな味わいが特長。蒸留所はガイドツアーが行われており、見学や試飲が楽しめる。蒸留所自体の規模は小さくて、容量の小さいランタン型のポットスチルが初・再合わせて2器のみ、これは現在のオーナーのディアジオが所有する蒸留所の中でもロイヤルロッホナガーに次ぎ2番目に小さい。
現在はほとんどすべてをシングルモルトとして出荷している。
ディアジオ社のクラシックモルトシリーズのひとつ。

#西ハイランド

この記事を書いた人