昨日、元ドイツ料理のシェフだった方が来店され、カクテルのお話しに。
「草野君さぁ、ストレートティにバレンシアオレンジを漬け込んだものって飲んだ事ある?」
「いやぁ、ないですねぇ。でもとても美味しそうですね。」
「そうそう。想像通りおいしいよ。僕らはデザートを作る時に出たオレンジの端をアイスティーに
入れてよく飲んでてん。でな、ある日お酒の弱いお客様が食後にお酒を飲みたいと
おっしゃってん。じゃあ、あのアイスティをカシスで割って出しましょ、
と言う事になってお出ししたらメチャメチャ喜んで頂けてん!!」
「それ、頂きですッッ!!僕らはウォッカなどに桃やパイナップルを漬け込んだりした事は
ありますけど、割り物の副材に何かを漬け込むって発想は無かったです!!」
「あっ、それはバーテンダーと料理人の発想の違いやね。
僕らはどんな材料に対しても色んな事を考えるモン。」
その後、そのお客様はそのお店の常連様となって、
周りのお友達も色々連れて来て下さる様になったそうです。
「味」「気遣い」共に良いお店には兼ね備わっていなければお客様の満足は頂けませんが、
そのもう一歩先の「感動」がこのお客様をそうさせたのでしょうね。
昨日のお話しは「職人バーテンダー」として、
「接客のスペシャリスト」としての両面で勉強になりました。石頭はダメですよね。。。
常にどんな事でお客様に喜んで頂こうと考えなくては!!
で、勿論早速作ってみました。今日のお昼過ぎに。
#カクテル