70年代の短熟ハイプルーフ、もうなかなか飲めません。
ポートエレン PORT ELLEN 1979-1993 14yo WILSON & MORGAN #1848 64.1%
one of 243 bottles
香りは強く鋭い。シトラス、青リンゴ、バニラ、若葉のグラッシー、潮風、金属感もあって鋭いピート。
飲むとヒリヒリとスパイシー、シトラスのさっぱりした甘味と酸味、噛み応えのある凝縮感のある麦芽の旨味、鋭さもおる強いピート、余韻は綺麗で長い。
【Very Good】
1993年にボトリングされた、ウィルソン&モーガンのポートエレン1979、14年熟成です。
14年とやや短めの熟成で64%というかなりのハイプルーフ、色も濃くなくすっぴんのポートエレンを楽しむボトルという感じのスペックです。
ボトリングから25年程度経過していますがまだまだ刺激はあり、樽熟成の影響もそこまで露骨には出ていないタイプということもあってやはり原酒そのものの個性が強く前に出ています。
荒々しいく鋭いピートや潮、そしてフレッシュシトラスや若葉などの爽やかなニュアンスも強く感じられました。
25年の歳月で、ボトリング当初よりはこれでも穏やかになって多彩な味も出てきているのだと思います。
特に、旨味が強く凝縮感のあるモルティさは、経年変化で感じやすくなったものではないかと感じました。
とはいえ飲み頃はさらに先なのかもしれません。
経験上、樽感の強くないタイプやチルフィルターを掛けているタイプは瓶内変化が穏やかな印象ですが、これは前者の理由でしょう。
個人的には、こういうストレートな美味しさのアイラモルトは好きですし、何よりボトリング当初の個性が多く残っているタイプは飲む機会も減っているのでありがたいと思っています。
特に閉鎖蒸留所のポートエレンとなればそのありがたみもひとしおですね。
楽しく美味しくいただきました。
#ポートエレン (PORT ELLEN)