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アイルオブジュラ 1965-2000 34年 “From the Oak” #3066 44.2%

考えられないくらいまったり濃厚シェリーのジュラでした。

 

アイルオブジュラ ISLE OF JURA 1965-2000 34yo From the Oak #3066 44.2%
one of 52 bottles

香りは強烈な濃厚シェリー、煮詰め過ぎた甘いベリー、たまり醤油やみりん、みたらし団子のタレ、オールドのハーブリキュール、強めのウッディネス、濃厚でリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、支配的なほど濃厚なシェリー、香り同様の強いジャム感やみたらしやハーブリキュール、奥からトロピカル要素、まったりと強い甘味、同時に強い渋味、ピートも感じる、長い甘苦い余韻。

【Very Good, Interesting】

松本の摩幌美さんがボトリングしたというジュラ1965、34年熟成のシングルカスクです。

ほぼ真っ黒とも思える外観で、見るからにシェリーカスクです。

香りは期待通りの超濃厚シェリーで、煮詰めきったベリーなどのフルーツに加え、たまり醤油やみりん、みたらしのたれなど、たまに濃厚シェリーに感じる和の甘やかなニュアンスがことさら強く感じました。
また、強いウッディネスと苦いハーブリキュールの古いもののようなニュアンスも同時に感じました。

飲むと滑らかでまったりとした口当たりからぶわっと広がりました。ここでも超濃厚なシェリー感が炸裂しており、香り同様にジャムやみたらし、ハーブリキュールといったニュアンスが感じられる一方で、この時期のジュラに感じることの多いトロピカル要素も奥から主張してきたのは印象的でした。
濃厚な甘味とそれを凌駕する強めの渋味がありましたが、渋味にはイガイガしたところがなく全体に丸みを帯びている印象で、経年変化でそうなったようなイメージでした。

甘く苦い余韻は長く続き、ブラックボウモアを初めて飲んだ時にもこんな感覚だったような気がします。
同ボトルも、きっと最初は苦み走ってトロピカル要素は完全に樽感に押しつぶされていたのではないかと思います。

度数が低めなので難しいところではありますが、もう少し瓶内で寝かせても良いボトルな気もします。
もしくは開けてから時間をかけて飲むのが良いか。
その辺は判断が難しいボトルのようにも思います。
 

#アイルオブジュラ (ISLE OF JURA)

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