前編からの続きです。
そこから ボトラーのハンターレインとダグラスレインを訪問するためローランドのグラスゴーへ。グラスゴーは初めてではなかったがやはり圧倒的に都会だった。
ハンターレインのオフィスはかなり贅沢な空間で圧倒された。スチュワート・レイン氏、スコット・レイン氏らとお話ししながらおよそ15種類のサンプルをテイスティングさせていただいた。やはり最近のボトラー事情を反映して若いものがメインではあったが、幅広いスペックの樽があり、その中には皆が唸るような良いものもあった。
GMやケイデンヘッド、シグナトリーなどの大手ボトラーと同様、ブローカーから買うのではなく蒸留所に樽を持っているボトラーはやはり違うなと思った。
ハンターレインは4000樽以上を保有してるとのことで、オフィスの一室にはそのサンプルが大量に置いてあった。その中でポートエレン1982のサンプルをいただいた。素直に美味しいポートエレンだった。アイラ島に建設予定の新蒸留所の話も聞けて、お土産のハーフボトルまでいただき、至れり尽くせりの時間だった。
スチュワート氏らに別れを告げ、そこからすぐ近くのダグラスレインのオフィスに移動した。フレッド・レイン氏は不在で、コマーシャルディレクターのクリス氏が対応してくれた。15種類ほどをテイスティングしたがやはり若いものが多く、ハンターレインよりその傾向はより顕著であった。とはいえこれまでのボトラーとは趣の異なる提案もあり、一部ブラインドでテイスティングしたが蒸留所のイメージを良い意味で裏切るような良カスクもあり、新しい提案ができそうな美味しいものがいくつかあった。また、フープで詰められるわけではないのだが記念に飲ませていただいた76のポートエレンのシェリーカスクは素晴らしいもので、突き抜けた美味しさだった。
これで今日のデューティは終わり、グラスゴーを離れ宿泊先のあるシーミルへ向かった。小雨の中車で走ること約1時間、ローランドの西海岸に面したシーミルハイドロのいうホテルに到着した。安いのに素晴らしいホテルだった。
シーフードの美味しいディナーを食べ、食後には部屋で私が行く前に先発隊が訪れたGMのカスクサンプルをテイスティングした。昨年ボトリングした実績があるからか、明らかに良い樽がたくさんあり大満足だった。最大手恐るべし。
その日はそのまま飲みながら眠りに落ちた。
眠っている私にいたずらした人がおり、お見せできないような写真を撮られてしまったのは不覚だった。。。
#スコットランド旅行記2016