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クライヌリッシュ 1972-2008 35年 スペシャリティドリンクス #12651

もろに72クライヌリッシュ、ボディもあって素晴らしいですね。

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651 CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651 53.7%
one of 273 bottles, Hogshead

香りは濃く入れたアプリコットティー、加熱したリンゴ、蜜蝋ワックス、蜂蜜、オイル、シナモン、リッチ。
飲むとねっとりしたテクスチャー、ぬるりとした粘性あり、ジャムや蜂蜜っぽいコクのある甘味、独特の陶酔感がありオイリーでリッチな長い余韻。

【Very Good/Excellent】

スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)が2008年にボトリングしたクライヌリッシュ1972、35年熟成です。

香りには濃いアプリコットティーや蜜蝋ワックス、そしてオイルのニュアンスがあり、粘性が伝わってくるように思えるほど非常に濃厚でリッチです。

飲むと味わいも香り同様に見紛うことなきクライヌリッシュ1972のもので、これだ感がたっぷりあります。
ヌメッとした粘性のあるテクスチャーで濃厚な味わいです。コクのある甘味があり、決して複雑な香味ではないのですが独特の陶酔感のようなものを感じます。

本当に個性的なモルトで私の大好きな味です。

エクスチェンジからは、このほかにも数本クライヌリッシュ1972が出ており、どれも同じような個性的な香味ですが、最終的にはやや過熟で抜けたものが出てきました。
それももちろんかなり美味しいのですが、もともとそんなに複雑なタイプではないこのボトルに追加で出てくるような成分もなく、純粋に抜けているような感じでした。
私の好みというのもありますが、度数とボディを残したこのボトルは、やっぱり格別ですね。

余談ですが、クライヌリッシュの美味しいものと言えば1972という印象が私にもあります。ただ、この辺のヴィンテージでは1972のリリースが圧倒的に多く、その周辺のヴィンテージのものも何度か飲む機会がありましたが、やはり似た香味でした。
そういえば70年代後半のリリースなんて、ボトラーズであったでしょうか?私には飲んだ記憶がありません。

ブドウのように毎年原料の出来が大きく違うわけではないでしょうし、そこだけ造りを変えているわけではないでしょうし、こういう個性の1972の樽がその時期たくさんボトラーズに出回っただけで特定のヴィンテージの味というわけではないのかもしれません。
ただ、私が初めてヴィンテージを意識して飲むようになった酒がこのクライヌリッシュ1972なので、こういう結論にするのには若干の抵抗はあります。(笑)

こういうことは、他の蒸留所でもボトラーズの良リリースで意識されているヴィンテージにも同様にあることなんだと思っています。

 

#クライヌリッシュ (CLYNELISH)

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