蒸留工程。
左がスピリットスティル、右がワッシュスティル。
この日はワッシュスティルが稼動しておりました。
自分が行ったときには初留の終わり頃。
スピリットセーフ右側にローワインが
流れているのがわかります。
7%から蒸留して25%程度までアルコールを高めます。
残ったワッシュはだいたい2%程度までアルコールが
なくなっているとのこと。
5倍濃縮くらいなイメージでしょうか。
写真1枚目で確認していただきたいのですが
ワッシュスティルのスワンネックの先
コンデンサーに接続される部分ですが
だいぶ細くなっていることに気がつきます。
他の蒸留所のものと比べても細い。
細い=通りにくい わけですから
スティルの中の圧力は高くなりやすい。
高くなる=気化しにくくなる
※高地では低温でお湯が沸くことの逆ですね。
察するに、標高約850mにある信州蒸留所では
蒸気圧が低くなるために有効な香味成分の
蒸留に対しては低地よりも不利なのかもしれない。
それを補うべく、いわゆる“圧力鍋”を狙って
スワンネックの先を細くし、満足な蒸留を
行っているのではないかと考えます。